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zoom RSS 【ネタバレ】映画「ローズマリーの赤ちゃん」

<<   作成日時 : 2012/09/06 21:27   >>

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↓原作小説の続編「ローズマリーの息子」UPしました!
http://puripuriouch.at.webry.info/201404/article_6.html
「赤ちゃん」と合わせて、こちらもどうぞ!


世界一怖い映画に選ばれたけど、そこまで怖いでしょうか?

翻訳小説冬の時代、ベストセラー作家アイラ・レヴィンも、「死の接吻」がかろうじて書店に並んでいるだけ。
名作「ローズマリーの赤ちゃん」「ブラジルから来た少年」は絶賛絶版中。
しかし原作にけっこう忠実な映画版なら、入手できそうです。

ニューヨークの高級マンションに引越して来た若い夫婦。
なかなかステキなマンションですが、隣の部屋から怪しい物音が聞こえてきたり、図々しい隣人のババア(アカデミー助演女優賞受賞だって)が乗りこんできたり、若妻ローズマリーの不安は増していきます。
の様子まで、だんだんおかしくなってくる・・・
ある日、何者かにレイプされる怪しい夢を見るローズマリー
後日、妊娠とわかりますが、もちろん、夫との間にできた子と思っています。

やがて神経過敏になった彼女は、近隣の住人たちを悪魔崇拝者だと思い始める。
売れない俳優であるは、スターになる願望をかなえてもらうため、悪魔に協力してるらしい。
彼らの目的は、生まれてくる私の赤ちゃんを生贄として殺すこと!
そう確信したローズマリーは、孤独な逃亡を始めますが・・・
果たして出産を前にした妊婦の妄想なのか、現実なのか、ハッキリしないところがミソですな。

自宅に戻され出産するローズマリー、しかし死産だったと聞かされる。
傷心の日々を送る彼女の耳に、かすかな赤ん坊の泣き声が、隣の部屋から聞こえてくるではないか!
隠し扉を通り抜け、隣室に忍びこんだ彼女が見たものは・・・
魔王サタンの復活を祝う悪魔崇拝者たちの集会、そしてゆりかごの中にいたのは・・・おぞましい姿をした、悪魔の赤ちゃんだった。
いったんは絶望と恐怖に打ちのめされたローズマリーだが、たとえ悪魔であろうと、我が子を母として愛情をもって育てようと決意する。
ここで終わり。

ロマン・ポランスキー監督の映画「ローズマリー」は傑作といえるでしょう、たぶん。
ローズマリー役のミア・ファローの演技は怖いし、同じマンションに住む悪魔崇拝者図々しいババアたち(創価学会やエホバの証人みたい)も怖いし。
ただ、ラストシーン・・・
悪魔が実在して、産まれた子は悪魔の赤ちゃんだったといわれても、正直ビミョーな気分です。
これは原作小説を読んだ時も同様だったのですが・・・


キリスト教徒が悪魔を恐れる心理の方が恐ろしい

西洋人の考える「悪魔」という存在、それは要するに古代の多神教の神々のことです。
キリスト教の「父なる神」こそ唯一の神であり、それ以外の神はすべて悪魔
そういう身勝手な、排他的なイデオロギーによって生み出されたのが、悪魔です。
日本人からすると、悪魔の方がずっと馴れ親しんだ神様であり、いわゆるGODにはまったく親近感を感じません。
そういう次第で、「ローズマリー」とか「エクソシスト」とか、根本的な部分で恐怖を感じられないのです。
不気味な演出による怖さ、というのはありますけどね。
異文化の神様を「悪魔」と決めつけ、根絶やしにしようと攻撃してくるキリスト教徒の方がよっぽど恐ろしい。


ところで、見た後なんかモヤモヤするので、本作についてネットで調べてみたら、本編よりよほど怖い情報が出てきた。
まず、本作公開から2か月後、ポランスキー監督の自宅がカルト教団に襲撃され、奥さんのシャロン・テートが胎児ごと惨殺される。
そのカルトの首領がチャールズ・マンソン、彼の名から芸名をつけたのが、かの有名なマリリン・マンソン

また、本作の舞台となったニューヨークのダコタ・マンションで、後にジョン・レノンが銃撃され死亡。
管理人は昔、神楽坂の近くに勤めていて、近所に老舗の鰻屋さんがあったんだ。
その店は、ジョンが最後の年の夏、オノ・ヨーコと来店して鰻を食べたという名店だ。
管理人は、その店の暖簾をくぐる時、言ったものだ。
「これがジョン・レノンのくぐったジョン・ノレンか・・・」


同じアイラ・レヴィン原作の映画「ブラジルから来た少年」のエントリーはこちら
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_36.html
アイラ・レヴィン衝撃の処女作「死の接吻」のエントリーはこちら
http://puripuriouch.at.webry.info/201307/article_10.html
ローズマリー役のミア・ファローがまたしても迫真の演技を見せる「ナイル殺人事件」のエントリーはこちら
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_9.html



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『ローズマリーの赤ちゃん』(映画)(1968)ー赤ちゃんを巡る正気と狂気のシーソーゲーム
 ロマン・ポランスキー監督の『ローズマリーの赤ちゃん』を観て来た。このタイトルは非常に有名ですよね。私も観たことはなかったが、タイトルだけは知っていた。さて、なぜに ... ...続きを見る
マンガデシネ
2014/04/24 21:52

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
正にその通りです。我々仏教徒(or神道徒)からすれば、あの赤ん坊は地球人類から見れば異常な顔をしているかもしれないが、人類とは別の知的生物からみれば正常な姿なのであって、これを迫害しようとするのは白人が黒人を差別するのと何ら変わりない。その「赤ん坊」が人を殺したりすれば別だが、たんに見た目がグロテスクだ、というだけで化け物と考えるのはおかしい。そういう意味で、ヒロインが自らの赤ん坊を育てようとしたのは実に立派な事であり、ハッピーエンドといって差し支えない。
そもそも「彼ら」を「悪魔」だと人間が勝手に言っているだけであり、別に「悪魔」=「悪の権化」という意味でもなく、単に「人類とは別の種族」という程度の意味でしかない。旧約聖書では、神が、何の罪もない赤ん坊とかでも、大洪水や天の火や呪いの疫病とかで皆殺しにするではないか。そいつの方がよっぽど悪の権化だと思う。
Treck
2016/02/09 23:17
コメントありがとうございます!
本当にそうですようねえ。
欧米の人たちの「異質なものに対する恐怖心、憎しみ」は本当に怖くなる時があります。
捕鯨に対する反応なんかもそうだし、「ロボットが人間に戦争を仕掛けてくる」とか「人工知能が人間を支配する」みたいな発想も、異質な物への過度な恐怖心だと思います。
欧米の文化文明は偉大で素晴らしいとは思いますが(このブログ自体欧米かぶれだし)、そういう病的な部分もあるというのは心に留めておく必要があるんではないでしょか。
あうち
2016/02/10 10:12

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