ネタ・ヴァレー

アクセスカウンタ

zoom RSS 【ネタバレ】映画「華氏451」

<<   作成日時 : 2014/12/07 22:01   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 10

FAHRENHEIT 451 (1966)



華氏451 [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル
2012-05-09

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 華氏451 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




本は禁止なのに漫画はOKなチグハグ未来社会

あらゆる種類の書物が禁止された未来社会
「本は人間を狂わせる」というのが、その理由。(必ずしも間違ってないよね)
もし本が発見されたら、ファイヤーマンが出動して火炎放射器で焼き払うのだ!
タイトルの華氏451度とは紙の発火する温度で、摂氏でいうと233度くらいだって。
ファイヤーマンという単語は本来は消防士の意味なのだが、消防車(っぽい車両)で出動し火炎を放射するというアイデアは面白い。(この世界に火事はないのか? 本物の消防士は存在しないようだが・・・)
日本で「ファイヤーマン」と言えば、円谷プロ「地球が地球が大ピンチ♪」を思い出しますよね(笑
主人公モンターグオスカー・ウェルナー)はそうしたファイヤーマンの1人だが、通勤中に知り合った女性=クラリスと、本についての問答をしているうちに本に対する興味が目覚め・・・
出動先で発見した本をこっそり持ち帰り、自宅で読みふけるようになる・・・

意図的にナチスを連想させるようデザインされた黒いコスチュームに身を包んだファイヤーマンたちが、消防車で出動するシーンはカッコいい。
また主人公が通勤に使うモノレール、駅というものが存在せず、長いハシゴで地上まで降りるのが、なんともシュールな風景・・・
「アレ?」と思ったのが、主人公が自宅で堂々と漫画を読んでるシーン。
漫画は禁止されてないようです。
また主人公の妻がTVドラマを鑑賞してるので、ドラマもOKらしい。

要するに活字の印刷された本だけが禁止という、実に不思議な未来社会。
漫画ドラマだって体制に都合悪い内容だったら、検閲されてもいいのに・・・
逆に小説だって体制を賛美する内容なら、出版しても問題ないのに・・・
要は内容が重要なのであって、「小説」「漫画」「TV」といった媒体が問題になるわけではない、と思うのですが・・・
これは原作者レイ・ブラッドベリおよび監督フランソワ・トリュフォーの「小説は芸術性があるし人を覚醒させる力があるが、漫画TVドラマは下らないしバカが見るものだから」という偏見が、作品の奥底に流れてるからではないでしょうか?

芸術かどうかは中身で決まるのであり、媒体で決まるわけではない。
「活字だけが偉大なり」という製作者の偏見は、「活字は邪悪な存在」という作中の社会通念と表裏一体。
ブラッドベリトリュフォーが権力を握ったら、ファイヤーマンが出動して漫画TVスタジオを焼き払うんじゃないの?
TVドラマだって人を感動させる作品は作れるし、漫画だって名作はある。
小説だって下らないものは多いし、活字媒体全体を見れば99%くらいはクズなんじゃないのか?
ま、そんな偏見に基づいた物語なので、いくら有名原作者でも名高い監督でも、消防車がカッコいいだけの「なんじゃコレ?」映画に仕上がってしまいました。

一応最後までネタバレすると、主人公は妻に裏切られ通報され、追われる身となる。
クラリスに導かれてたどり着いたのは、権力の手が届かない「書物人間」の居住地。
そこに住む人々は1人1冊、文学作品丸々暗記して(文字を持たない原始部族のように)、口承だけで後の世代まで文学を伝えようというプロジェクトを行っていた。(文学作品だけでSFやミステリー、冒険小説は無視ですよ・・・ ましてラノベなんて存在さえしない。
ブラッドベリ「火星年代記」を暗記してる人がいて笑えるが、ちゃっかり自分の作品を世界的文学と同格扱いかよ・・・ 見損なったぜよブラッドベリ
そして主人公もなんかの本を暗記するよう割り振られて、みんなでブツブツ暗誦しながらEND

ほえええ・・・ なんじゃ、この映画。












テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
子供の頃に見たアニメ「ムーミン」を思い出しました。
文字がなくなり、音がなくなる。そのうち会話も・・・・

>本は禁止なのに漫画はOKなチグハグ未来社会

そう言われてみればそうだ何で僕はそれに気付かなかったんだろう?

>消防車(っぽい車両)で出動し火炎を放射するというアイデアは面白い。

これも気付かなかった。注意散漫な僕です

>俳優さん、早く亡くなるる方多いですね。

でも案外長生きする人もいます。ストレスに強いのかな?
まあ、それも天命です
蟷螂の斧
2017/05/08 19:54
ムーミンは見てたような気もするのでが、そのエピソードは記憶の彼方・・・

ちょっと今回のれびゅーは辛口な内容になってますが笑
本好きなので本が禁止されたら生きていけない気もしますが、この映画はちょっとツッコミたくなるところが多めで笑
本を隠していたオバサンが本とともに焼け死ぬところはショッキングですね。
あうち
2017/05/08 22:14
>ちょっとツッコミたくなるところ

近未来だけど・・・テレビ(ディスプレイ)はブラウン管。
昔の映画はこう言う部分も楽しめます。この映画に限らず

>本を隠していたオバサンが本とともに焼け死ぬ

江戸時代は庶民にあまり教養を与えないようにした。
また本屋で反政府的な書物を買う者をマークした
みなもと太郎先生の漫画「風雲児たち」を思い出します
蟷螂の斧
2017/05/13 08:58
インターネットはもちろん、コンピューター自体が存在しない未来SFもありますしね・・・
産業や科学はいろんな分野があるわけですが、その時代に発展している分野が未来永劫発展し続けると想像されるみたいですね。
今現在は情報科学の分野が花形ですが、我々の注目を浴びてない分野が未来では発展しているかもしれません。
果たして、どんな分野が・・・?

最近では保守系の本を勝手に焼いた図書館の司書がいましたね。
狂信的・教条的な人間がどの時代も災いをもたらすと思います。
恐ろしや・・・
あうち
2017/05/13 15:37
>コンピューター自体が存在しない未来SFもありますしね・・・

そう言うのがあるんですね

>今現在は情報科学の分野が花形ですが

スマホが廃れる時代が来る

>保守系の本を勝手に焼いた図書館の司書

酷い話です

>「ファイヤーマン」と言えば、円谷プロの「地球が地球が大ピンチ♪」

地球を地球を守るのだ」いいですね〜
子門真人さんの力強いヴォーカル
蟷螂の斧
2017/05/14 13:42
50年代のSFにはコンピューター登場しないんじゃないかなあ。
2001年宇宙旅あたりからではないでしょうか、たぶん。

ファイヤーマンは21世紀に入ってから初めて再放送で見て、あの主題歌にはショックを受けました。
昭和40年代にタイムスリップ気分です。
作曲が小林亜聖さんですよね。
寺内貫太郎・・・
あうち
2017/05/14 21:46
>2001年宇宙旅

16年前どころか今もあそこまで科学は発達していません
月に秘密基地は無い。それどころかアポロ11号捏造説が未だに根強いです

>寺内貫太郎・・・

一度も見なかったです「ひょうきん族」でパロディは見ました。
ミヨちゃん役は小山茉美さん(アラレちゃん)
蟷螂の斧
2017/05/17 21:07
月の開発競争もすっかり冷めちゃいましたね。
予算がかかる割に得る物が少ないのでしょうか。
岩しかない死の世界というのもガッカリですよね、
火星も同じパターンになりそうですが・・・

なんと小山茉美さんが顔出し演技しておられましたか!
オリジナルの方は小林亜聖と西城秀樹のプロレスとキキキリンのジュリー!が見どころでしたが
あうち
2017/05/17 21:26
>予算がかかる割に得る物が少ないのでしょうか

それよりも捏造説を信じてしまう僕・・・

>なんと小山茉美さんが顔出し演技しておられましたか

可愛かったですよ
そして西城秀樹の代わりに新井康弘(ずうとるび)が息子役でした。
二人で屋根の物干し台で「赤い風船」を歌う。
しっかり握り締めた赤い風船よ〜」の後に茉美さんがアラレちゃんの声で「ホヨヨ〜」と言う。そしてフジテレビ特有の笑い声

あゝ80年代・・・
蟷螂の斧
2017/05/18 20:44
うーん月くらいまでなら人間の科学力で行けないこともないと思いますけどねえ・・・
太陽系の外となると怪しいですが。

ずうとるびの山田君以外のメンバーの名を初めて知りました笑
もうアラレちゃんやってた時代なんですねえ。
あうち
2017/05/18 21:22

コメントする help

ニックネーム
本 文
【ネタバレ】映画「華氏451」  ネタ・ヴァレー/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる