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zoom RSS 【ネタバレ】「ゴーリキー・パーク」 マーティン・クルーズ・スミス

<<   作成日時 : 2017/04/01 23:06   >>

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GORKY PARK (1981)
Martin Cruz Smith



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なんということでしょうゴーリキー公園が大変なことに

名作と名高い「ゴーリキー・パーク」を読みましたでー。
なんといっても英国作家協会の最優秀長編賞(ゴールド・ダガー賞)を受賞したばかりか、歴代受賞作の中から最も優れた7つの作品(ダガー・オブ・ザ・ダガーズ賞)に選出されるという栄誉。
(しかし、その7つの作品の中の頂点は「寒い国から帰ってきたスパイ」にもっていかれてしまったが)
珍しくロシアが舞台でロシア人が主人公、しかも冷戦真っ只中のソヴィエト連邦時代。
最近の若者はソ連という国があったことを知っているのか?
世界史でソ連が登場する前に3学期の中間試験が終わって、後は自習ばかりになってしまうのではないか?
作者のマーティン・クルーズ・スミスはアメリカ人ですが、ロシアの描写がリアルで素晴らしい。
他の作品を調べてみてもまったく出てこないので、言いたくはないがゴニョゴニョ・・・ 本作のみの一発屋のようだ。

真冬のモスクワ、ゴーリキー公園で雪の下から発見された3体の遺体。
男2名、女1名。
ご丁寧に顔面を剥ぎ取り、指紋も削って身元が割れないようにしてある。
民警の捜査官レンコは、決して事件に深入りするつもりはなかったのだが・・・
運命の女性イリーナと出会うまでは・・・
という出だし。

まず、いきなり犯人をネタバレしますが、オズボーンというアメリカ人。
第2次大戦中、ソ連を支援するために送りこまれ(当時はアメリカとソ連は同じ陣営)、レニングラードを防衛してドイツ人捕虜を虐殺するなど、残虐性の片りんを見せる。
戦後は戦時中に築いたコネを利用してソ連の高価な毛皮を輸入する商人となり、たびたびアメリカとソ連を往復、財を成す。
しかし、単なる商人ではない。
ソ連の芸術家グループと親交をかさね、亡命したがってる非国民をKGBにチクったり情報提供者としても活動。
おかげでKGBと仲良くなり、ソ連国内での影響力は増大。
しかし、その裏でKGBの情報をFBIに流すなど、米ソ両方のために働くダブル・スパイというのが、その正体。(CIAは独自のスパイがいるのでオズボーンとは関わっていない)
いつまでもこんな危険な綱渡りはやってられない、というわけでオズボーンは最後の賭けに出た。
ソ連の貴重な収入源である超高級なクロテンの毛皮。
その生きたクロテンを数匹、国外へ密輸し、アメリカで養殖して、ソ連の毛皮産業を壊滅させ、自分が大儲けしようという計画。
オズボーンの愛人で、映画撮影所で働く美女イリーナ
アメリカに亡命したくてしょうがない彼女は、友人のシベリア山賊ボロディンと毛皮センターで働くヴェレーリャのシベリア人カップルをオズボーンに紹介。
このカップルが生きたクロテン6匹を盗み出し、それをオズボーンが民芸品の櫃に隠して運び出す。
協力した引き換えにシベリア人カップルとイリーナオズボーンの援助でアメリカへと亡命する、という段取り。
さらに自らの売名に燃えるアメリカ人聖職者のカーウィルという青年も、3人のソ連人の脱出に力を貸す。

無事にクロテンは列車でフィンランドへと運び出され、後は若者たちをアメリカへ連れていくだけ・・・
ある夜、オズボーンボロディンヴァレーリャカーウィルの3人を「スケートでもしよーぜ」とゴーリキー公園へ連れ出し射殺(口封じ)、死体は降りつのる雪に埋まる・・・
イリーナは美女だから愛人として残しておいた。
何も知らない彼女は、友人たちがアメリカへ旅立ったと思いこみ、「次は自分」とワクワクしていたが・・・

というのが後半に明かされる事件の真相だ。
捜査を任された民警の殺人担当主任捜査官レンコは、「外国人が関わってそうだからKGBが捜査を引き継いでくれればいいのに」なんて思いながら、事件の糸を手繰っていくが、イリーナと出会ったことにより、「彼女とかかわっていたいから」
後にイリーナの命が狙われて、レンコのアパートにかくまうようになると、「彼女といっしょにいたいから」
という理由により、捜査権を手放さず、必死に食いついて裏にいる者を炙り出す。
やがてアメリカ人オズボーン、その右腕ともいうべき東ドイツ人ウンマンにたどり着くが、レンコの上司・検事局長イアムスコイもまたオズボーンの協力者だった。
今までさんざんオズボーンからワイロを搾り取ってきたイアムスコイだが、今回を最後にオズボーンはもうソ連に帰ってこないと悟ると、手切れ金をしこたま吹っかけてきた。
払わないなら部下のレンコをけしかけて逮捕するでー、払うならレンコを抑えるでー
どうりでこの上司、レンコを督励したり、監視しようとしたり、敵か味方かわからなかったわけだ。

オズボーンが出国する直前、ついに追いつめるレンコだが、イリーナに危険が迫ってると知らされ、犯人逮捕をあきらめ、女を助けに走る。
イリーナ殺害を目論むウンマンを殺し、正体を現してレンコに銃口を向けるイアムスコイイリーナが射殺。
レンコは重傷を負うが、イリーナはようやくレンコに心を開くようになる。

ふう・・・ まだちょっと続くで・・・

レンコはモスクワ郊外の館に監禁され、治療を受けながらも、イアムスコイ殺害容疑をかけられ、執拗な尋問を受ける。
そのころKGBはオズボーンクロテンを返してもらおうと、取引を申し出る。
イリーナクロテンと交換しよう」みたいな話が進んでおり、イリーナは夢にまで見たアメリカへ送られる。
だが今やレンコを愛するようになった彼女、「レンコがいないとイヤ」とダダこね。
イリーナの機嫌を取るため、回復したレンコもアメリカへ。
初めて見るアメリカ、初めて見るニューヨーク。
だがやはり、オズボーンの真の目的はレンコイリーナを2人まとめて消すことだった!
クライマックスはレンコオズボーン、FBI、KGBが入り乱れての戦い。
ついにオズボーンを射殺、クロテンの檻をこじ開け自然に返す。
そしてイリーナとの別れ・・・
彼女はアメリカに残るが、レンコは故郷ロシアに帰るのだ。

モスクワの描写も生き生きリアルですが、ニューヨークもいろいろ知られざる側面が描かれており(コンビニのように真夜中でも開いてる「深夜法廷」など)、印象的です。



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