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zoom RSS 【ネタバレ】 「ABC殺人事件」 アガサ・クリスティー

<<   作成日時 : 2017/11/27 22:05   >>

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THE ABC MURDERS (1936)
Agatha Christie



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ABCは知っててもー、それだけーじゃ困ります

当ブログも今回の記事で、ついに1000件目の記事となります!
ここまで続けられたのも、コメントくださる皆さま、気持玉をつけてくれる皆さまのおかげです!
本当にありがとうございました・・・ ました・・・ ました・・・
その記念すべき第1000回目、「オリエント急行殺人事件」が再映画化されてブーム再燃しそうなミステリーの女王、アガサ・クリスティーの登場です!
思えば当ブログの小説のネタバレ第1号は「そして誰もいなくなった」ですが、これは個人的にちょっとイマイチだったので、正直に感想を書いたところ、熱心なファンの方から「バカ」「氏ね」などのコメントをチラホラといただき笑(そういうコメントは削除済)
いやー、クリスティーのファンって怖い・・・
でも今回はだいじょうぶ!
なぜなら「ABC殺人事件」は見事なおもしろさで、けなすところがないから!
(しかも「そし誰」のクローズド・サークルと同様、ミステリーの新たなパターンを開拓している)
なんといってもポアロのキャラクターがいいですよね。
「そし誰」ポアロが登場しないのが寂しかったかもしれない。


注意! エド・マクベイン「警官嫌い」のネタバレも含みますので、未読の方はお気をつけください。

名探偵ポアロのもとに送られてきた挑戦状。
差出人はABCと称する人物。
「これから起きる事件を見事解決して、私を捕まえられるかな?ポアロ君」

やがてAで始まる地名の町で、名前がAで始まるタバコ屋のおばさんが殺害される。
現場にはABC鉄道時刻表が残されていた・・・
続いてBで始まる地名の町で、名前がBで始まる若い娘が犠牲となり、やはり現場にはABC鉄道時刻表が・・・
さらにCで始まる地名の町で、名前がCで始まる貴族が殺され、やはり現場には(以下同文)

ここまで読んで、ちょうど「警官嫌い」を読んだ直後だったので、「あ、これは本命の殺人をカモフラージュするための異常者の犯行に見せかけた連続殺人では?」と思いつく。
3番目の殺人だけ、急に金持ちが被害者になってるのも怪しいし、殺された貴族の弟と、その愛人が遺産目当てで計画したんじゃないの?
うんうん、きっとそうだ・・・ と、確信したのですが。

ところがどっこい。
ここでアレグザンダー・ボナパート・カストなる目立たないストッキングの行商人が登場する。(頭文字がABC
3件の殺人の前に、必ず被害者の身近に現れストッキングを売ろうとしている・・・
ポアロも「謎の行商人」に注目、警察とともに追跡するが・・・
あちゃー、これは推理外したわ。
どうやら本作は、事件の関係者の中から犯人を見つける正統派推理ではなく、「羊たちの沈黙」のような異常者による連続殺人を追跡する、いわゆる「サイコ・サスペンス」の元祖みたいです。(と、この時点では思った)

と、言ってるうちに第4の事件が!
Dで始まる地名の町の映画館で、今度はEで始まる名前の男が刺殺された!
近くの席にはDで始まる名前の人物が座っており、どうやらまちがえて殺されたようだ。
そして、この映画館にはアレグザンダー・ボナパート・カストも入場していた。
ついに逮捕される行商人。
おや? 逮捕されるのが早いぞ・・・ あーこりゃ犯人じゃないわ。

ラスト、ポアロによる真犯人発表。
犯人はやっぱり、第3の殺人の犠牲者である貴族の弟でした!(愛人は無実だった)
兄の財産をいただくのが狙いだが、連続殺人に仕立て上げ、自らに疑いがかからないようにしていた。
本作は後のミステリー小説にも影響を与え、「警官嫌い」以外にもフォロワーはいろいろあるようです。
でもやっぱりクリスティーが凡百のミステリー作家とちがうところは、例のアレグザンダー・ボナパート・カストの存在でしょう。
彼はストッキング製造会社に就職したつもりでいたが、実際は社長のふりをした貴族弟から商品であるストッキングと、「X月X日にXXXという町で訪問販売せよ」といった指示書を郵送で受け取り、その通りにしていただけだった。
さらに彼は精神にじゃっかんの問題があったため、自分の行く先々で殺人が起こるのを見て、「もしかして自分が犯人では? 無意識のうちに人を殺しているのでは?」と思いこんでしまっていたのだ。
管理人もいったんは正しい推理をしたのに、彼のせいですっかりミスリードされてしまった。
お見事です、クリスティー先生!

あと、描写がくどくなくてサクサク読めるのもいいですね。
こういうところも現代の読者が受け入れやすい、人気の秘密でしょう。
今まで興味が薄かったけど、もう少しクリスティー読んでみようかな。
何がいいんじゃろ。


その他のアガサ・クリスティー作品のネタバレ、まだこれだけ

「そして誰もいなくなった」
http://puripuriouch.at.webry.info/201208/article_2.html

アガサ・クリスティー原作の映画化作品ネタバレ

「ナイル殺人事件」
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_9.html
「クリスタル殺人事件」
http://puripuriouch.at.webry.info/201305/article_4.html
「オリエント急行殺人事件」
http://puripuriouch.at.webry.info/201307/article_6.html
「死海殺人事件」
http://puripuriouch.at.webry.info/201705/article_1.html



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちはナッシュです。

昔読みましたが・・・内容忘れ。
てしまいました

シャーロックホームズをよく読んでいたので、違う作品も読んでみるかな!と。

イマイチハマれなくて、数作品よんだだけですが。

ちなみに今は内田康夫さんと峰隆一郎さんの作品をハマって読んでます。
ナッシュ
2017/11/29 16:07
どうもー。
私はミステリーをちゃんと読むようになったのが、このブログを始めてからなので、クリスティーもわりと新鮮に感じますね。
でも子供の頃は楽しく読んだルパンとか、今になって読むとけっこうキツイ。
ホームズも・・・
内田康夫さんてサスペンス劇場でよくやってる人ですね。
日本の作家さんもいつかそのうち取り上げたいなーと思ってますが、今は冬の時代の翻訳小説を応援せねばという使命感(笑
日本の作家では山田風太郎が一番好き


あうち
2017/11/29 21:47

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