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zoom RSS 【ネタバレ】 「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス

<<   作成日時 : 2017/11/29 22:55   >>

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FLOWERS FOR ALGERNON (1959)
Daniel Keyes



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ノーベル文学賞取ってもいいんじゃないのダニエル・キイス

カズオ・イシグロがノーベル賞取って、早川書房さんも出版社として、だいぶ箔がついたんじゃないですかねー。
イシグロ同様に早川さんが独占出版してるダニエル・キイスも、いつかノーベル取るんじゃないのー?取らないかなー?取るでしょー?
と思わせる、素晴らしい作家ですな。(あ、もうお亡くなりになってるのか!)
だいぶ以前にキイス「24人のビリー・ミリガン」(これはノンフィクション)を読んで、24重人格(!)という人の話ですが、人間の精神の不思議さに感銘を受けました。
「アルジャーノン」も良作と評判だし、読んでみたいなーと思ってるうちにドラマになったり、急にメジャーになってしまったので、ヘソを曲げて遠ざけてしまった。
大人になった今、素直な気持ちで感動してみるだよ!
ちなみにヒューゴー賞・ネビュラ賞をダブル受賞している、れっきとしたSF小説です。(正確には原型となった中編でヒューゴー、長編化してからネビュラを受賞)
ハヤカワさんは女性読者の反応を気にして、なるべく「SF」という事実は隠して、一般の「感動する小説」として売りたいみたいですねえ。(女性はSF苦手な人多いから)
ま、それはいいけど、これまでにもダブル受賞作品として「ニューロマンサー」「闇の左手」を読んでみましたが、いずれも読みにくくて、しんどかった!
今回はさすがにそんなことないと思うけど・・・
うわー、ひらがなばっかりで読みにくい!笑(途中から普通の文体になるのでだいじょうぶ)

脳の発達が遅れている青年チャーリイは、パン屋の下働きをしながら知的障碍者向けの教室に通っている。(担任のアリス先生とは、後に恋仲に)
どうしても字を覚えたいという勉強熱心さを買われ、ある大学の脳科学研究チームの実験台に選ばれるチャーリイ
それは脳を手術して人間の知能を飛躍的に発展させるという、神をも恐れぬ所業。
すでにネズミの実験では成功しており、アルジャーノンと名付けられたネズミは短時間で迷路を脱出できるなど、高い知能を見せていた。
手術を受けたチャーリイは、アルジャーノンと競争するように各種のテストを受け、じょじょに知能レベルが上がっていく。(それとともに文体も普通になっていく)

どんどん賢くなるチャーリイ、外国語もホイホイと覚え、なんと日本語も習得。
かつては雲の上の存在だった大学教授たちを見下して、「え?日本語の論文読めないの?」なんてバカにする始末。(日本でも学術論文は英語で書くよね)
だが自分が実験動物にされている実態に気づくと、研究者たちに反発するようになる。
アリス先生は彼の恋人となるが、知能の発達とともに自分勝手で傲慢になるチャーリイは、彼女につらく当たる。
かつての誰にも優しく友達も多かった彼の姿は、どこにもなかった。
(結局、2人は知能レベルが釣り合わず、別れることに・・・ もちろんアリス先生の方が低い)

脳が発達するとともに、それまではぼんやりとしていた過去の記憶もよみがえってくる。
床屋を営む父親と再会する場面、痴呆症になりかかってる母親と再会する場面は非常に切ない。
そして極限まで発達した彼の知能は、この実験に失敗があるのを見抜き、やがて「揺り返し」が来ると予測する。
案の定、アルジャーノンは知能が低下、ついには死んでしまう。
チャーリイもしだいに記憶力や理解力が低下する中、最後の論文を残し・・・
ついにもとの未発達脳に戻ってしまう。
うっかりアリス先生の教室に顔を出すが、彼の姿にショックを受けた先生は、泣きながら飛び出していってしまうのだった。

そして、かねてからの計画通り、チャーリイは知的障碍者の収容施設に入院することに。
悲しいラストですが、元の優しい性格に戻ったチャーリイは友達がたくさんできそうだし、必ずしも知能が高い時が幸せだったわけではありません。
チャーリイがハッピーな状態に戻って終わるので、ハッピーエンドと言えなくもなさそうだけど、ただアルジャーノンの死が、彼にも死が迫ってるのを暗示してるのかも・・・
最後は「アルジャーノンの墓に花を供えてやってください」という一文で終わる。
文章もやっぱり、ひらがなだらけに戻ってしまうのだった。



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コメント(2件)

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確かこの小説は唐沢俊一か、町山智浩と柳下毅一郎の共著の本だかで
「あの小説が流行ったのは小泉今日子の愛読書だからだよ」って書いてましたね。
綾小路清隆(仮名)
2017/12/02 00:30
マジすかwww
いや流行が終わってもおもしろいと思うけどwww
小泉今日子の愛読書だったとは
あうち
2017/12/02 09:40

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