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zoom RSS 【ネタバレ】 映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

<<   作成日時 : 2018/06/10 23:10   >>

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ONCE UPON A TIME IN AMERICA (1984)



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昔々アメリカに・・・ アンポンタンがいました

ロバートで煮ろ! 天才ロバート・デ・ニーロ祭り第4弾!
マカロニ・ウエスタンというジャンルを世界的に大ヒットさせたセルジオ・レオーネ監督の遺作、前に作った「夕陽のギャングたち」から13年もの歳月を経て完成させた大作(その間、監督は何をしてごはんを食べていたのだろう?)、巨匠と呼ばれたがっていた監督がついに本物の巨匠となったワンス・アポポン・・・ あれ?
それにしても、ひどいカタカナ邦題ですなあ。
原題は監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト(昔々、西部で・・・ 邦題「ウエスタン」)」を意識したタイトルです。(別に続編ではありません)
「ウエスタン」式にスッキリした「アメリカン」という邦題でもよかったのでは笑
アメリカに憧れ続けたレオーネ監督、ついに実現させたオール・アメリカ・ロケ。
しかも今回は西部劇ではなくギャングもの。
(イタリア人マフィアではなくユダヤ人ギャングなのがユニークですが、イタリアだったら「ゴッドファーザー」のパクリみたいになっちゃうからね)
めちゃくちゃ長い上映時間、数多い登場人物と複雑なストーリーと構成。
これまでのレオーネ作品とは、まるっきりちがいます。
ただ物語が時系列順でなくシャッフルされているため、相当わかりにくかった(特にラスト)のですが、今回3回目の鑑賞でかなりスッキリしました。

そして音楽は例によって映画音楽神エンニオ・モリコーネ
ローマの小学校でクラスメートだったというレオーネモリコーネ
2人そろって、この映画に出てくる悪ガキのような悪さをしていたのかもしれません笑
親友の最後の作品に贈る、モリコーネ最高のサウンド。
サントラはコレクター必須の名盤です。

コックアイが奏でるオカリナっぽいメインテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=Jj5Xczethmw
貧しい少年時代のテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=ivv5CQiVC7M
思い出は美しく・・・ デボラのテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=PuyYc0gINbU


過去と現在を行きつ戻りつ進行する複雑な構成ですが、これを時系列順にスッキリ整理すると、それほどこみいった話でもありません。
大きく分けて「少年編」「青年編」「老年編」と3部構成になっておりますので、その順番でストーリーを見ていきましょう。(できるだけサクッとまとめる)

「少年編」

役柄に合わせて「変身」することで有名なデ・ニーロですが、今回の少年時代ヌードルスは本当に少年にしか見えません。(子役だよ!)
昔々のニューヨーク、ユダヤ人街。
もう、この街の雰囲気がすばらしいですね。
CGのない時代、すべてセットで再現した本物感。
不良少年ヌードルスと3人の仲間はギャングの下請け仕事をして金を稼いでいた。
もう1人、デブ少年ファット・モーというレストランの倅も仲間。
モーの妹デボラはバレリーナを目指しており、物置で稽古をするデボラを覗き穴からウォッチングするのがヌードルスの趣味だ。(しかしデボラにはバレバレ)
少女時代のデボラを若き日のジェニファー・コネリーが演じてますが、美少女どすなあ。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=Xj0fhF4xloM

「少年編」では、仲間の1人がケーキをワイロに、不良少女にエッチさせてもらおうとするも、待ってる間にケーキの誘惑に負けて全部食べてしまう・・・
という微笑ましくも悲しいシーンが特に印象に残る。(貧しいからケーキなんか滅多に食べられないんだね)
これ
https://www.youtube.com/watch?v=8FlFPl5uT6U

ある日、街にマックスという少年が越引っ越してきた。
彼はヌードルスに匹敵するワルで切れ者であり、2人は親友となる。
彼の加入でグループは大きい仕事に手を出すようになり、ブツの密輸方法のアイデアをマフィアに売って大金をゲット。
駅のコインロッカーに金を隠し、彼ら共同の金庫とする。
だが、これまで街を仕切ってきたギャングは彼らの出世をおもしろく思わず、銃で襲ってくる・・・
グループで一番年少のチビッコが犠牲に。
「ヌードルス・・・ 滑っちまった・・・」
怒りのヌードルズはナイフでギャングを刺し殺し、刑務所へゴー。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=_McyI1IQfcM

「青年編」

月日は流れ、ようやく娑婆に出られたヌードルスは、すっかりロバート・デ・ニーロになっていた。
帰ってきた彼を歓迎するグループの面々、いまやマックスジェームズ・ウッズ)がリーダーとして仕切っている。
時は禁酒法時代、ギャングにとってはウハウハの羽振りの良い時代。
だが取引相手のギャングを皆殺しにするようなマックスの強引なやり方に違和感を覚えるヌードルス
これ
https://www.youtube.com/watch?v=AZtYlJw1BLQ

そして懐かしいデボラとの再会。
成長したら、あんまり美しくない・・・
いまや映画女優となった彼女を、海辺のレストラン1軒丸ごと借り切って招待するヌードルス
彼女がよくバレエの稽古の際に流していた「アマポーラ」を演奏させる。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=IRwz0_Wyt38
この帰り、車内で思い余ってデボラをレイプしてしまうヌードルス
口止め料を無視して歩き去る運転手の無言の怒りが印象的。

ある日、マックスヌードルスに夢を語る。
近い将来、政府系のものすごく大きい銀行を襲うつもりだという。
そんなところを襲撃すれば無事では済まないし、殺されるか一生ブチこまれるかだろう。
本気で計画を進めるマックスを見て、ヌードルスはやむなく密造酒の取引を警察に垂れこんでマックスを逮捕させようとする。
そうすれば命も助かるし、軽い罪だから短期で出所できる・・・ と思ったが、予想外にも警察と銃撃戦となりトラックが炎上、マックスは2人の仲間もろとも死亡。(マックスの死体は顔が焼けただれて・・・ あ、これ伏線だ!)
ファット・モーを除いて少年時代からの仲間をすべて失ったヌードルス、裏切り者を始末せんとする殺し屋から逃れて、街を離れることに。(ここが映画の冒頭のシーン)
コインロッカーの「共同金庫」の金も、何者かが持ち去っていた・・・

「行き先はどこでもいい、片道で」
長距離バスのチケット売り場でのやり取りが渋い。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=TgGqdAAyJSQ
時は流れ、街に戻ってきたヌードルスはすっかり白髪まじりに。
ビートルズ「イエスタデイ」が流れて、時が60年代に入ったことを告げる。

「老年編」

さすらっていたヌードルスをニューヨークに呼び戻したのは何者か。
TVでは政府高官のベイリー長官の不正事件を報道していた。
不正が発覚、逮捕確実と思われる長官は今、苦しい立場に追いこまれている。
デボラの楽屋を訪ねるヌードルス、若さを失った彼女はベイリー長官の愛人となっていた。
そこで長官の息子とバッタリ会ったヌードルスは、すべてを悟るのだった。
だって息子は少年時代のマックスに瓜二つだったから・・・
これ
https://www.youtube.com/watch?v=t-CTIdTSRko

長官の屋敷のパーティーに呼ばれるヌードルス、ついに年老いたマックスと再会。(2人ともシブい!)
ベイリー長官マックスヌードルスを利用して自らの死を偽装、仲間たちと集めた金を盗み、偽りの身分を手に入れ、ここまでのし上がったのだ。
しかもデボラすら我が物として・・・
ヌードルス、君を呼んだのは依頼したい仕事があるからだ」
それは殺し・・・ 銃を差し出すマックス
殺しの標的はマックス自身。
進退窮まったベイリー長官は、まもなくすべてを失うだろう。
自殺する勇気もないので、君の手で殺してもらいたい・・・
これはヌードルスへの贖罪の意味もあるのだろう。
が、それを断って、ヌードルスは去る。
彼の中にはマックスへの恨みはまったくない。
すべては時の流れ、すべては過去のできごと・・・
レオーネ作品のクライマックスでドンパチがないのは初めてです。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=X2H2VEn6uYk

さて、ここから先がわかりにくいのですが・・・
屋敷を出ると、門の前にゴミ回収車が止まっている。
ヌードルスを追ってきたマックスは、回収車の後ろのグルグルに飛びこんで自殺したらしい。(かなりわかりずらいです。)
回収車が走り去った方角から、パーティー帰りのような浮かれたオープンカーが走ってきて、ヌードルスを追い越していく。
ここも今回気づいたのですが、自動車も乗ってる人の風俗も明らかに60年代ではなく、禁酒法時代のものですね。
これは現実の風景ではなく、マックスの死とともにヌードルスたちが一番輝いていた時代が遠く過ぎ去っていった・・・ というイメージを象徴的に表してるんじゃないでしょうか。(わかりずらいなあ)
姉妹編?の「ウエスタン」のラストではシャイアンが死に、鉄道が開通する・・・ という画面によって西部劇の時代が終わった、というノスタルジーを表現していました。(これはわかりやすい)
あれと同じようなノスタルジーを描きたかったラストなのでは・・・ と考えております。
時系列としては、ここが一番最後となります。

この後に続く中国人経営の阿片窟のシーン、これも今回やっと気づいたのですが、ここは青年編のヌードルスですね。
時系列としては警察に密告して3人の仲間が死亡した後、ここに逃れてきた・・・ そしてこの直後、殺し屋が追ってくる・・・ という場面。
ラストのスマイルが永らく謎として議論を呼んでいますが、答は監督に聞かないとわからないでしょうね。
しかし少年時代からの仲間を(モーを除いて)すべて失った直後ですから、阿片によってつらい現実から逃れて夢の世界へ・・・
人生はすべて、夢のようなものなのだ・・・ みたいな感じ?
これ
https://www.youtube.com/watch?v=oczk6wf02qM

このラストシーンの後、冒頭のシーン(殺し屋がヌードルの行方を捜す)につながるので、ループ構造になってるようです。


セルジオ・レオーネ監督作品ネタバレ
「荒野の用心棒」
http://puripuriouch.at.webry.info/201312/article_12.html
「夕陽のガンマン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201412/article_16.html
「続 夕陽のガンマン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201601/article_6.html
「ウエスタン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201405/article_7.html
「夕陽のギャングたち」
http://puripuriouch.at.webry.info/201408/article_14.html

ロバート・デ・ニーロ出演作ネタバレ
「タクシードライバー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201806/article_3.html
「ゴッドファーザー PART II」
http://puripuriouch.at.webry.info/201702/article_10.html
「ミッドナイト・ラン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201806/article_4.html
「ケープ・フィアー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201806/article_5.html
「アンタッチャブル」
http://puripuriouch.at.webry.info/201711/article_8.html
「バックドラフト」
http://puripuriouch.at.webry.info/201709/article_6.html
「RONIN」
http://puripuriouch.at.webry.info/201408/article_12.html
「レナードの朝」
http://puripuriouch.at.webry.info/201707/article_15.html
「コップランド」
http://puripuriouch.at.webry.info/201711/article_14.html



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この映画、結構わかりづらい映画でしたね。
一応サントラ版も持ってます♪岩代太郎の解説によると、アメリカでは最初、149分の短縮版が公開されたが、内容の分かりづらさが災いして大赤字だったそうです(おまけにエンニオ、モリコーネの音楽もホトンドカットされてアカデミー賞にノミネートもされぬ憂き目に…)
日本では完全版とも言える230分近いバージョンで公開されていますね(親が劇場で観たそうです)この完全版によって再評価されたようですが、この映画が遺作になっちゃうとは…
企画中だったレニングラード攻防戦の映画み見てみたかったですね…
綾小路清隆(仮名)
2018/06/11 01:23
おお、サントラもっておられるとは、さすが映画音楽通の綾小路さん!
私も初見の時はワケわかんなくて泣きたくなりました。
大好きなレオーネ監督なのに・・・

親御さん、劇場で見たとはすごいですね!
230分座ってるだけでも大変なことです笑
レニングラード攻防戦の映画が作られてたら、6時間くらいいってたかも笑
あうち
2018/06/11 11:19
実はこの以前に製作してる「ウエスタン」にも完全版があるらしいですが、完全版のフィルムが今のところ現存してないそうですね…
現時点では幻の完全版と言われてますね。
綾小路清隆(仮名)
2018/06/11 13:49
なんとウエスタンに完全版が!
今でもじゅうぶん長いのに笑
でも発見されて発売になったら買っちゃうかも
あうち
2018/06/11 16:03

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