【ネタバレ】「超音速漂流(改訂新版)」 ネルソン・デミル、トマス・ブロック

MAYDAY (1979)
Nelson DeMille & Thomas Block



超音速漂流 (文春文庫)
文藝春秋
ネルソン デミル

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酸欠が怖すぎる航空パニック小説の名作

超高高度を飛行するサンフランシスコ発東京行きの超音速機ストラトン797
たまたま、その空域で新型ミサイルのテストを行っていたアメリカ海軍機は、うっかりストラトンを目標のダミー機とまちがえ、ひょっこりミサイルを発射。
爆薬を積んでない模擬弾頭ミサイルストラトンをスポーンと貫通、大穴を開けてしまう。
ほとんど宇宙空間に近い高度なので、空気がピュロロローと抜けてしまい、シートベルトをしてない人は穴から吸い出され、してる人も酸欠状態に!
もちろん酸素マスクはありますが、超高高度では気圧が低いため、マスクをつけても酸素が肺まで降りていかないんだって!
オーマイガーッ!!
最新鋭のコンピューターを装備したストラトンは、気圧の異変を感知すると、自動操縦で気圧が正常になる高度まで降下してくれるのだが、それまで10数分の間、酸欠状態が続く。
体力のない者は、その間に死んでしまうが、生き残った者も酸欠脳に重いダメージを受け、キチガイになってしまう!
キチガイになった乗員乗客は、ヨダレを垂らしながら本能のままに行動する、まさにゾンビ状態
自動操縦で東京へと飛行を続けるストラトンは、「空飛ぶゾンビ祭り会場」と化してしまったのだ!
たまたまトイレやキッチンなど、狭い空間に閉じこめられて気圧の低下を逃れた5人の男女だけが、正常なまま生き残るが・・・

まれに見る恐ろしいシチュエーションのパニックを描く、ベストセラーとなった傑作。
だいぶ昔に同じ作者の「亜宇宙漂流」を読んだことありますが、あれも面白かったですね。
やはり超音速機が、発進の勢いがつきすぎて宇宙に飛び出してしまう(笑)という話で、ポットからこぼれた熱いコーヒーが無重力空間で生物のようにスチュワーデスにからみつき焼き殺してしまう描写が怖かった。
超音速機なんて絶対乗らないもんね!
ところで本作はベストセラーにもかかわらず映画になった形跡がない・・・ と思って調べたら、「フライトパニックSOS/超音速漂流」というB級映画になってたようです。
ゾンビ・・・じゃなくて脳に障害をもった方の描写があまりにアレだから、映像化は無理だと思ってましたが。

前半までに、かなり恐ろしい状況になったストラトンですが、後半はもっとひどい展開に。
事故を知った海軍の担当者が、証拠を消すため戦闘機ストラトン撃墜を命じる!
さらに腹黒い航空会社の重役と、莫大な保険金支払いを恐れる保険会社もまた、ストラトンが決して帰還しないよう陰謀をめぐらす。
(大量のキチガイを一生世話するより、全員死亡した方が保険の支払いや航空会社の負担が少ないから・・・って、ひどい話!)
機内では正常な5人のうち、1人の女ゾンビにレイプされかかり、抵抗したら殴り殺される
1人の男が、キチガイになった家族の姿を見て茫然自失、家族を道連れに穴から飛び降りて自殺
残った正常者は3人!
重役ストラトンに、接近する嵐にもろ突っこむような進路を指示。
後ろにピッタリ張り付いていた戦闘機は、に巻きこまれて墜落。
小型機しか操縦経験のない主人公は必死にがんばってを突破、なんとかサンフランシスコの空港へと無事着陸。
思いあまった重役は、斧を手にコクピットへ入りこみ、主人公の口をふさごうとするが、逆に殺人未遂の現場を押さえられ逮捕。
生き残った3人(主人公スチュワーデス両親を失った少女)は結婚し養女となり、真の家族となる約束をしてジ・エンド。

読み始めると止まらなくなるけど、登場人物の魅力が薄いので1度読めば十分かな。












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