IL PREZZO DEL POTERE (1969) ケネディ暗殺を西部劇で再現した、マカロニならではの強引マイウェイ 故ケネディ大統領のお嬢さんが駐日本大使として赴任した今年、ケネディ暗殺事件をパロった本作を見ることになるとは、奇しき運命なり。 監督はスーパー駄作「さすらいの一匹狼」のトニーノ・ヴァレリか・・・ チッ (ちなみに「さすらいの一匹狼」の主人公は、町に定住していて、町の人たちと協力して悪人を倒します・・・ さすらってないやん!一匹狼ちゃうやん!) 結論から言うと、案外面白かった。 ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニはイマイチなのが多いが、本作と、同じくトニーノ・ヴァレリ監督の「怒りの荒野」だけはオススメかな。 黒幕が「フレンチ・コネクション」でも黒幕だったフェルナンド・レイ、いい黒幕です。 ルイス・バカロフのテーマ曲は、「マカロニ名曲集」などで他作品のテーマ曲と混ざってると地味で印象薄いのですが、今回ジックリ聴いてみたら、ゆったりと情念の盛り上がってくる名曲でした。 南北戦争が北軍の勝利に終わり、北部出身の大統領がテキサス州ダラスへと、遊説にやってきた。 南部の巻き返しを狙う、フェルナンド・レイを首魁とするダラスの有力者グループは殺し屋軍団を雇って暗殺計画を練る。 一味への協力を断ったジェンマ父は殺され、ジェンマはたびたび一味を妨害、大統領を救うが、ついにパレードの最中、大統領は狙撃される。 この場面は実際のケネディ狙撃シーンを忠実に再現、アメリカ人が見たら気を悪くしそうだ。 ジェンマの親友の黒人が罪を着せられ、連行中に一味に射殺される。 ダラス出身の副大統領は、過去の違法行為を記した極秘文書を黒幕フェルナンド・レイに握られており、彼らの操り人形となって動くしかない。 暗殺の真相を探る大統領補佐官に全てを告白した副大統領、極秘文書を取り戻してほしいと助けを求める。 切れ者の大統領補佐官はジェンマと協力したり敵対したりしながら、黒幕一味を追いつめる。 殺し屋のリーダー格の男は、自分たちを手駒として利用してきた黒幕フェルナンド・レイを殺害、再び南北間に戦争を起こそうと企てるか、ジェンマの必殺「回転飛びこみ撃ち」に倒されるのだった。 極秘文書を手に入れたジェンマ、それを公表して親友の無実を証明しようとするが、「そんなことをすれば再び南北戦争が起こる」と補佐官に説得され、しぶしぶ極秘文書を補佐官に渡す。 悪人は倒したが、国家のため真相は闇に葬るしかない・・・ ジェンマと補佐官、2人の男は握手を交わし、補佐官は汽車に乗って去っていく。 苦々しさが残るものの、2人の友情がさわやかなラスト。 管理人は暗殺の現場となったダラスに行ったことありますよ。 狙撃犯オズワルドが潜んでいた「教科書ビル」が現在、「ケネディ暗殺事件博物館」になってまして、関連資料などが展示されてますが、全部英語なので、ようわからんかった・・・ 衝撃を受けたのは、見学に来てる子供や大人に肥満がメチャクチャ多いことです・・・ 10人中7人くらい肥満でした。 アメリカは肥満問題をなんとかせんと、靖国参拝に文句つけてる場合じゃないよ。 |
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そのケネディ大統領暗殺事件ですが、今年ついに新たな機密文書が公開されたそうです。ただし、300件以上の文書は機密状態だとか… |
綾小路清隆(仮名) 2017/10/29 11:10 |
そのニュース見ました! |
あうち 2017/10/29 14:38 |
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