【ネタバレ】「精神寄生体」コリン・ウィルソン

THE MIND PARASITES (1967)
Colin Wilson


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オカルト哲学者コリン・ウィルソン、クトゥルウ神話に挑戦!

今頃フレッツ光に切り替えたのですが、ようやくストリートビューが使えるようになりました!
早くストビューで遊びたいので、今日のネタバレはサクッと短めに。

コリン・ウィルソン(あるいはコリン・ウイルスン)という人は本業は思想家?らしいのですが、オカルト方面に興味があるらしく、オカルト雑誌「ムウ」の読者が好きそうな小説をいくつか書いてます。
まあ、なんというか内容を要約すると本当に「ムウ」レベルの話ですが、人間の可能性というか、この人ならではの深い洞察が織りこまれていて、単なるトンデモ話ではない、もっと高尚な何かがあるような錯覚を起こしてしまうのが魅力。
読みにくそうなイメージを与えますが、読んでみるとそうでもない、ラヴクラフトよりサクサク読めるんじゃないかな。
昔、日航機が墜落した事故の際、雑誌「ファンロード」の常連執筆者だった「緋本こりん」という漫画家/イラストレーターの方が亡くなられたのですが、彼女のペンネームは、このコリン・ウィルソンから取ったらしいよ。

まずプロローグとして、作者コリン・ウィルソンがたまたまH・P・ラヴクラフトの本と出会い、ハマッてしまった経緯が語られる。
自分もラヴクラフトみたいな「クトゥルウ神話」を書いてみたいなーと思い、本書を執筆したそうです。

歴史学者ギルバート・オースティン教授は、友人ヴァイスマン博士の死を知らされ、ショックを受ける。
うつ病になっての自殺らしいが、最後に会った時、そんな風には見えなかったのだが・・・
博士が残した膨大な原稿を全部読んで整理する役目を押しつけられたが、とりあえず発掘調査の仕事があるのでトルコへ飛ぶ。
そこではラヴクラフト「超時間の影」で記したような超古代文明の遺跡が、彼を待っていた。
だが発掘中、何者かに心をのぞかれ、心をかき乱されるような異様な心理状態にたびたび陥ってしまう。
そして仕事の合間にヴァイスマン博士が残したノートを読みこんでいくが、そこには信じられないような恐るべき報告が記されていた。
人間の心・精神の内側には、大宇宙に匹敵するような巨大な世界が広がっている・・・ まさにインナー・スペース
その人間の「内なる宇宙」に巣食う異形の生命体が存在する!
それが人類誕生の時より人類に寄生する精神寄生体なのだ!
感覚の鋭い人間が彼らの存在に気づくと、彼ら寄生体は宿主である人間の精神を弱らせ、うつ病にして自殺させるのだ!
人類の歴史において、偉大な芸術家がたびたび発狂したり、自殺したりするのも、実は精神寄生体によって精神操作されたのである!
ゴッホが耳を切ったのも、太宰治が心中したのも、精神寄生体の仕業だった、うひょー

オースティン教授はこの脅威に対抗するため、世界各国から優秀な頭脳と強い精神を持った科学者を集め、チームを結成。
だが「精神に巣食うモンスター」の攻撃はすさまじく、仲間が次々自殺したり殺し合ったり。
ついには世界の指導者の精神も操られはじめ、世界大戦争の危機が迫る。
ロケットを建造、宇宙へと脱出するオースティン教授の一派、地球から離れるほどに寄生体の影響力は弱まっていく。

この宇宙空間において、教授たちは精神を鍛え直し、人類の次のステージへと進化、寄生体を滅ぼす「精神の光」を放射できるようになったのをはじめ、強大な超能力を次々と手にしていく。
そしてこそが精神寄生体の根拠地であり、月から放射される精神波によって人類が狂わされていたことが判明。(だからは人間の精神状態に影響を与えるんだね・・・英語で狂ってることを「ルナティック」とか「ムーンストラック」とか言うしね)
地球に帰還した教授のチームは、まず月をクルッと回して反対側を地球に向けるよう、超能力で操作する。
これで月の影響力はなくなった!
そして宇宙帆船を開発、世界戦争の戦場に現れ、超能力で恐ろしいエイリアンの幻影を見せると、兵士たちはビビリまくって逃げていく。
帆船反戦・・・ なんちて。

こうして世界を救った教授たちは、銀河を開拓すべく、宇宙帆船に乗って旅立っていく。
それ以来、彼らの姿を見た者はいない。
要約してみると、すがすがしいほど中2病だな!











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