【ネタバレ】「007/孫大佐」ロバート・マーカム

COLONEL SUN (1968)
Robert Markham


画像



イアン・フレミング以外の作家が書いた007の草分け

押し入れから発掘された本書ですが・・・
カバーが行方不明です・・・(汗
よほどカバーがベロベロに汚れていたか、我慢できないほどカバー・イラストがB級テイストぷんぷんだったか、思い余って捨ててしまった模様。
早まったことをしてくれたな、過去の自分!

久々の007小説ですが、正規のシリーズ作品ではありません。
作者フレミングの死後、遺族の了承を得ていろんな作家が「新007シリーズ」と称する作品を書いてまして、何冊か読んだことありますが、いずれもロクなもんじゃなかったわ。(ただし映画の正式なノベライズ版は除く)
こういう偽物007は当ブログで扱う予定はないのですが、本作「孫大佐」に限り例外で、特別扱いしたいと思います。
何が特別なのか?

1、おそらく別作家の007としては最初期の作品
2、正規シリーズと同じく、ハヤカワ文庫から出版されている。
3、作者のロバート・マーカムとは、キングズリー・エイミスの別名義。

日本ではあまり知られていないキングズリー・エイミスですが、英国では高名な小説家・評論家で、たぶんフレミングより作家として格上でしょう。
Wikiを見ると日本でもいくつか翻訳が出てるようですが、いずれも絶版で入手困難。
小説以外にも、ワインなど洋酒のガイド本もけっこう出してますね・・・
「ジェームズ・ボンドは実在する人物であり、情報部を引退したボンドに会ってインタビューをした!」と称するトンデモ本「007号/ジェイムズ・ボンド白書」エイミス著、これは昔読みました。(やはりブックオフに売り払ってしまった・・・)
「英国のパブリック・スクールに初めて柔道部を設立したのはボンド」なんて設定も、きっとエイミスが考えたのでしょう。

そういう次第で他の偽物007の著者とは作家レベルが段違いであり、またエイミスの貴重な翻訳された作品の1本ということで、特別扱いしないわけにはいかないのであります。
そんな大作家による007ですが、面白いかというと、これがまあ・・・
駄作とは言いませんが、やはりイマイチですなあ。
面白い007フレミングにしか書けないんだなあ、と改めて実感。
007なんてテンプレさえ踏まえれば誰でも書けそうですが、ところがそんな簡単じゃないのです。
本作の良い点を挙げるなら、まずソ連に替わって中国が将来危険な存在となると予言した点が1つ。
次にボンドソ連の女スパイとコンビを組む展開を映画版「私を愛したスパイ」に先行して採用した点。
「Mの誘拐」という、に焦点を当てたメイン・プロットも映画に先駆けてるな。

原題は「カーネル・サン」・・・ 「ダース」ってつけたい(笑
「ドクター・ノオ」を意識したタイトルですが、センスないなあ・・・
タイトルにもなってる中国人の悪役・孫大佐がカリスマ性ゼロ、平凡で魅力ない。
ただ拷問マニアという設定と、「拷問によって神に近づくことができる、犠牲者も魂が救済される」という歪んだ思想はなかなか良いぞよ。
ボンドガールソ連GRU(陸軍情報部)所属のアリアドネ・アレクサンドルウ
こちらもあくびが出るほど魅力がない。
エイミス、エンタメ作品を書く才能はダメダメですよ!

英国情報部長官Mの邸が襲撃され、使用人は殺害され、は拉致された。
残された手がかり(実はボンドをおびきよせる罠)をたどって、ギリシャの首都アテネへ飛ぶボンド
事件の黒幕は中国情報部孫大佐
エーゲ海の小島で開催されるソ連主催の極秘会議を迫撃砲で急襲、そばにボンドの死体を残して、英国情報部の犯行に見せかける→英国とソ連の対立が一層深刻になるというシンプルな筋書きの陰謀。
孫大佐の隠れ家に潜入したボンドは、お約束通り捕まって、針の拷問を受ける。
しかし手下の女が裏切って、ボンドにナイフを渡す。
作戦終了後はに始末されると気づいたからだ。
間一髪逆転、は迫撃砲弾で吹っ飛んで、めでたしめでたし。
ラスト、ボンドソ連から勲章をもらいますが・・・ これも映画に先駆けてる、というか映画版に影響を与えましたね!
ゴーゴル将軍のキャラは、本作に登場したイェルモーロフが元ネタなんだろうな。



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