【ネタバレ】「007は2度死ぬ」(第3回) イアン・フレミング

YOU ONLY LIVE TWICE (1964)
Ian Fleming


画像



「007は2度死ぬ」
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら
第4回はこちら
第5回はこちら
第6回はこちら


ひゃータイガー!このチンボー生きてるよ!

9、インスタント・ジャパン

暗殺任務を請け負うハメになったボンド、まず日本に溶けこむためトルコ風呂(懐かしい言葉)で日本人に変身
映画でもここを元にした場面ありましたね!
すっかり日本人になったボンドは、タイガーと東京駅へ。
ここから東海道線で蒲郡へ、水中翼船で伊勢湾を横断、鳥羽で宿泊予定。
・西洋人がハンカチで鼻をかむ習慣はおかしいので、ちり紙でかむように。
・日本では女に道をゆずるべからず、女は押しのけ、踏み倒すんだ。(ムチャクチャやな・・・)
・日本ではファッキューのような罵り言葉はない。せいぜい「バッキャロー」「こんちくしょう」くらいだ。セックスに関する言葉は「チンボー」というのが男性で「モーンコー」が女性である。(チンボー・怒りのアフガン・・・)
・東海道線急行のビュッフェで「米にのせたタコの薄切り」を食す。(寿司のこと?)
・鳥羽の旅館で、浴衣を左下に着るという外国人お約束のまちがいをするボンド
タイガー神風特攻隊の思い出を語る。左翼思想に冒されていない時代の人なので、思い切り美談として語ってるところが現代の我々には新鮮。
・夕食は伊勢海老の活け造り。「ひゃータイガー!こいつは生きてるよ!」
こうして中身も日本人として仕込まれていくボンドであった。


10、高等科

ボンドが日本人に化けるため、移動しながらのタイガーの教育は続く・・・ ほとんど「いい旅・夢気分」です。
伊勢神宮を参拝するボンドタイガー、修学旅行の学生が「ガイジンガイジン」と騒がなくなったのは、ボンドがすっかり日本人にしか見えなくなってる証拠だ。
和田金の牧場を訪ね、神戸牛の世話を体験するボンド
牛にビールを飲ませてやり、焼酎でマッサージをする。
その後、レストランにてその牛をステーキにして食す。
牛肉は嫌いなボンドだが、確かにこれほどのステーキは食べたことがない。
今では世界的ブランドとなったコーベ・ビーフですが、この時からすでに目をつけていたフレミングのレーダーはすごい。

さて、原作でもやっぱりタイガーの部下は忍者だった・・・
これから訓練所で忍術の訓練を受けることになるボンド。(確かに伊賀はすぐ近くですからね)
忍者博物館を見学、KGBの装備と比べて忍者は遅れているという感想。(江戸時代の忍者現代のスパイを比べられても・・・)



11、研究科

京都に移動、洋式の「みやこホテル」に宿泊、ほっとするボンド
タイガーが所用で外出したため、日本食から解放されたボンドはエッグ・ベネディクトを食べながら、TVで「7人の刑事」を見る。
本書を初めて読んだ中学生のころ、エッグ・ベネディクトとはどんな食べ物かサッパリだったですが、エッグ・マフィンの中身だったんだね・・・
最近はやってるようですなエッグ・ベネディクト(笑
管理人はロイヤル・ホストのモーニングで初めて実物を食べたわ

・京都を出発する前に、日本最古の娼家を見学(置屋のことか?)
・大阪から船で瀬戸内海を横断、別府を目指す
・船中でタイガー芭蕉の俳句について講義。ボンドも俳句を作ってみる。
「人生は2度しかない 生まれた時と死に直面した時と」
You only live twice
Once when you are born
And once when you look death in the face
ハイ、出ました原題の「ユー・オンリー・リブ・トゥワイス」
タイガーから「みごとだ」とほめてもらう。
・日本の古武術の「タマタマを股間に収納する技」について説明するタイガー。(格闘漫画「バキ」にも「コッカケ」という名前で登場しますね)
「あんなたたち日本人には、まったく驚いたなあ!」と感心するボンド
スパイもこの技を身につければ役立つのに、スパイが1番恐怖を感じるのはこの部分だからね、というタイガーの意見に、「そんなことは知りすぎるくらい知ってる」という心からのボンドの同意。
もちろん「カジノ・ロワイヤル」アレを思い出してるんでしょうね!

別府に到着、地獄めぐりの観光。温泉につかってリラックスするボンド
ボンドは日本人のこの文化的な何となくローマ風の入浴の習慣が好きになってきていた。(中略)この風呂のせいで、日本人はあんなに清潔な匂いがするのだろうか?タイガーはずけずけと、西欧人の体臭はよくいっても甘いぶた肉の匂いだといっていた。(井上一夫:訳)」
ワロタ・・・
夕食はフグ刺しである。(食べ物の話題が多いな!)











ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

蟷螂の斧
2017年02月28日 07:07
>米にのせたタコの薄切り
>ひゃータイガー!こいつは生きてるよ!

ますますグルメ小説ですな

>某アイドル

お気の毒でした

>川口浩

嘉門達夫の歌を思い出します
あうち
2017年02月28日 15:52
>嘉門達夫の歌

ありましたね笑
それにしても寿司にしろ松坂牛にしろ
後年になって西洋でブームになったものばかり
フレミング先見の明すごい!
蟷螂の斧
2017年03月01日 21:28
原作小説の中では、この作品が一番面白かったです。そして、あうちさんの解説も楽しいです

>東海道線急行のビュッフェ

まだ新幹線がない時代
ビュッフェが、あったんですね

>思い切り美談として語ってるところが現代の我々には新鮮。

吉本 貞昭氏「世界が語る神風特別攻撃隊―カミカゼはなぜ世界で尊敬されるのか」
https://www.youtube.com/watch?v=buELxe1Wwa4
これを思い出します
あうち
2017年03月01日 22:42
ありがとうございます!
たしかに今読み直しても面白いですよね笑
冒険スパイ小説の面白さとはちがうけど・・・

新幹線の前の東海道急行って確か・・・
肌色みたいなクリーム色と赤のカラーのやつだったですかね。
年齢的に1度も乗ったことがないですが、日本食堂がやってるビュッフェでしょうね。

カミカゼは尊敬できますが、悲しい涙
私の父ももう少し戦争が長引いたらカミカゼか人間魚雷で出撃するところだったといってました。
蟷螂の斧
2017年03月03日 07:55
>東海道線急行
>肌色みたいなクリーム色と赤のカラー

今画像検索しましたが・・・それらしき画像がありますね。

>もう少し戦争が長引いたらカミカゼか人間魚雷で

お父さんは軍隊(海軍)に所属されていたんですね。大変だった事でしょう。

>牛にビールを飲ませてやり、焼酎でマッサージをする

フレミングは凄い先見の明

>江戸時代の忍者と現代のスパイを比べられても・・・

このあたりはフレミングは、わかっていない?あるいはわかっているけど脚色?
あうち
2017年03月03日 10:29
>お父さんは軍隊(海軍)に所属されていたんですね。大変だった事でしょう。

いや、それがですねえ。
徴兵されtらおかげで東京大空襲にあわず、徴兵されてすぐ結核になって海軍病院でタダで治療してもらい、退院したらすぐ終戦という・・・
戦場にも行かず空襲にも会わないという超ラッキーな人だったのです。

牛にビールとか焼酎とか、味に影響があるのか疑問ですねえ。

今も日本に忍者がいると思ってる外人はけっこういるし、素でわかってなかったかもしれませんね。

蟷螂の斧
2017年03月04日 15:45
>夕食はフグ刺しである。

美食家フレミング

>大阪から船で瀬戸内海を横断、別府を目指す

これまた当時の交通事情?

>戦場にも行かず空襲にも会わない

運の良さもまた実力のうちです
災いやトラブルに巻き込まれないようにする。
ストレスから出来るだけ逃げる
あうち
2017年03月04日 22:01
フグももう20年くらい食べたことありません泣

瀬戸内海で何かアクションでもあればよかったのに、スルーですね。

父はそこで運を使い果たしたかもしれない・・・
トラブルを避ける能力ほしいですねー

この記事へのトラックバック