【ネタバレ】「007は2度死ぬ」(第6回) イアン・フレミング

YOU ONLY LIVE TWICE (1964)
Ian Fleming


画像



「007は2度死ぬ」
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら
第4回はこちら
第5回はこちら
第6回はこちら


あ、ボンドの詳しい履歴ここに出てたわー

21、死亡記事

日本での任務で行方不明となったボンド中佐、遺体は見つからないものの死亡と認定。
の手による死亡記事がロンドン・タイムズに掲載される。
映画版でも死亡記事は登場した他、「スカイフォール」でも死亡記事を書くシーンがありましたね。
秘密情報部員の死亡記事が新聞に載るのってイギリスでは普通なのか?
実は原作世界では、ボンド「ムーンレイカー」原爆ロケットからロンドンを救った功績により勲章をもらっており、いちおう著名人の仲間入りを果たしていたのです。
ボンドの同僚、たとえばタナーあたりが死亡しても記事にはならないんじゃないかな・・・

さて、この章にボンドの生誕から情報部入りに至るまで詳しい経歴が記されております。
全部書き写すのは面倒なので要点だけサクッと。

父はグレンコー出身のスコットランド人アンドリュー・ボンド
母はカントン・ド・ヴォー出身のスイス人モニク・デラクロア
1922年生まれ
おやおやイングランド人の血は流れてませんが、これはショーン・コネリーのスコットランド訛りのために後付けでこういう設定にされたそうです。
グレンコー「スカイフォール」にも出ましたね!
ボンド11歳の時、両親がシャモニーの登山事故で死亡
叔母のミス・チャーミアン・ボンドに引き取られる。
12歳でイートン校入学(原作者フレミングの母校)
しかし友人のメイドと間違いを犯し退学(笑
フェッテス校に転校、体育サークルで活躍する。
この頃、イギリスのパブリック・スクール最初の柔道部を創設。
おお、ボンド柔道部設定は原作のオフィシャルなものでしたか。
19歳の時に後に国防相に昇格する機関で働き始める。
おや?オクスフォードを出たという記述はないので原作ボンドは大学行ってないのかな?
終戦時に海軍中佐に昇進、ともこの頃知り合い、以後の部下として働く。

さて、おもしろいのはフレミング原作小説に関する記述。
「ムーンレイカー」の事件がきっかけで、一躍世間に名を知られてしまったボンド中佐
その結果・・・ 「ジェイムズ・ボンドの個人的な友人にしてもと同僚のある人物(笑)」が彼を主人公にした通俗小説を書き、その冒険を荒唐無稽なロマンスに仕立て上げた。
内容がもう少しリアルだったら公務員機密保持法により逮捕するところだ(笑
なるほど・・・ 007シリーズがあまりリアルじゃないのは、そういう事情があったんだ!


22、雀の涙

ボンドは燃え上がる城から脱出した後、キッシーによって救助されていたが・・・
頭に受けた傷がもとで記憶喪失になっていた!
ボンドと別れたくないキッシーは彼を島の洞窟にかくまい、こっそりと養う。
自分を「太郎」という名の日本人漁師だと思いこんだボンドは、しばらくキッシーと同棲。
しかし新聞記事の切れ端から「ウラジオストック」というロシアの地名を読み取り、何かそのロシアという国が自分と関わりあるような気がして、ついに旅立つ決意を固める。
キッシーは泣く泣く北海道までの行き方を教えてあげるのだった・・・

ロシアでボンドを待ち受ける運命とは?
シリーズ最終作「黄金の銃を持つ男」に続く!

いやー最後までやっと来たわー
それにしても舞台となる国の文化をここまで詳しく紹介するのは、シリーズにおいて本作しかありません。
これは映画版でも同様で、007シリーズにおいて日本はちょっとスペシャルな国になっておりますワーイ
映画版の次回作BOND25「2度死ぬ」原作に忠実なリメイクだったら面白いなー
プレタイトルブロフェルド脱走、マドレーヌが殺されて・・・











ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

蟷螂の斧
2017年03月12日 18:19
>おお赤い海パンのボンド・・・ かっこわる笑

見て下さってありがとうございます(爆笑
「Novel Moonraker」は、ちょっとカッコいい。

>映画では殺しても殺してもキリがない

「ダイヤモンドは永遠に」のブロフェルドは、あまり強そうではない。
あれで死んだかな・・・って感じです

>秘密情報部員の死亡記事が新聞に載る

2階級特進みたいです

>原爆ロケットからロンドンを救った功績により勲章

ビートルズが貰ったMBE勲章とか?
あうち
2017年03月12日 21:36
>Novel Moonraker
うわー破れたシャツのボンドが・・・ ロケットが昔のSFみたいでノスタルジー笑

MBE勲章についてはよく知らないのですが笑、サーの称号を辞退したような記述がどこかにあったような・・・ 黄金銃だっけ?

個人的にブロフェルドはユア・アイズ冒頭のアレが最期なんだと思ってます。
最新作のブロは別の宇宙のブロですし・・・
蟷螂の斧
2017年03月13日 17:33
>ロケットが昔のSFみたいでノスタルジー笑

喜んで貰えて嬉しいです
「Novel The man with the golden gun」は如何でしょうか?

>サーの称号を辞退したような記述

ボンドにとっては価値が無い?

>ユア・アイズ冒頭のアレが最期

あっけないです・・・

>最新作のブロ

まだ見てないです

>キッシーは彼を島の洞窟にかくまい、こっそりと養う

小説で印象的だったのは高い金を払ってガマの油を買う。
油の搾り出し方。電気ショックを与えるんでしたっけ
あうち
2017年03月13日 21:59
今確認したら、おっしゃるとおり自動車のバッテリーでガマを軽く感電させてます笑
あの大人の商品屋さんの描写がおもしろいですね!
以前、台湾料理屋で「雪蛤」という商品名の「蛙の腹の脂肪のゼリー」を食べたことがありますが、予想に反してとてもさわやかな味でした。
あの味から類推すると、ガマの油も意外と脂っこくないかもしれません・・・
同じ場面で「枕草紙」なるエロ本も出てきますね笑
本当に「2度死ぬ」は何度読んでも味があるなあ笑

>Novel The man with the golden gun
黄金コルトのけっこうまともな表紙が多いですね。
スカラマンガが蛇食ってる挿絵があった笑

サーの称号を辞退したのは式に出るのがめんどくさいみたいなことでしたっけ。
ボブディランみたいな・・・
蟷螂の斧
2017年03月15日 19:38
>スカラマンガが蛇食ってる挿絵があった笑

これは気付きませんでした。教えて下さってありがとうございます
その「Illustrated 007 」を見るとボンドがM暗殺に失敗してグッタリしてる場面もあります

High-Speed trainsと言うのもありますね小説版「黄金銃を持つ男」の一場面でしょうか?

>おっしゃるとおり自動車のバッテリーでガマを軽く感電させてます

確認して下さってありがとうございます。

>予想に反してとてもさわやかな味

素晴らしい体験をされていますね。あうちさん。

>同じ場面で「枕草紙」なるエロ本も出てきますね笑

そしてキッシーがボンドを誘惑

>式に出るのがめんどくさい

名よりも実を取る?
あうち
2017年03月15日 20:38
>ぐったりボンド

おお、発見しました!
この場面、映画でやってくれないかなあ。
High-Speed trainsはおっしゃるとおり、黄金銃の機関車の場面のようですね。
ハイスピードじゃないと思うけど笑

そういえばコネリーはサーの称号を受けてるみたいですね。
再びスコットランド独立の動きが出てきましたが、コネリーが生きてるうちに実現させてあげたいですね。
蟷螂の斧
2017年03月17日 00:35
>ハイスピードじゃないと思うけど

あははやっぱり小説の一場面ですかありがとうございます。

>再びスコットランド独立の動き

イギリスがまた「ポンドは使わせないぞ」と言うのでしょうか?

>キッシーは泣く泣く北海道までの行き方を教えてあげる

泣かせますね・・・
キッシーはボンドの子供を宿す。しかし、その子供は・・・(フレミング以外の人が書いた小説)。僕は未読です。
あうち
2017年03月17日 10:49
>イギリスがまた「ポンドは使わせないぞ」と言うのでしょうか?

コネリーが「ポンドは使わないがボンドは使う」なんていったらおもしろいのに

あ、その小説聞いたことあります!鈴木ボンド(お笑い芸人みたい)とかいう主人公なんですよね。
1度も見たことありません。幻の書ですね。

あ、調べてみたらフレミング遺族からの要請で出版を取りやめたとのこと。
作者は井上一夫さんですね。
蟷螂の斧
2017年03月18日 12:49
>ポンドは使わないがボンドは使う

うまい山田君。座布団一枚

>フレミング遺族からの要請で出版を取りやめた

それが無難でしょう。
キッシーも子供も、その後どうなったかわからない。
そっとしておいた方がいいと思います

「novel Dr.No」も色々出て来ます
あうち
2017年03月18日 22:36
>novel Dr.No
能面みたいなドクターノオがカッチョええです!
このドラゴン戦車がほとんど怪獣・・・
http://vignette2.wikia.nocookie.net/jamesbond/images/f/ff/Ian_fleming_dr_no_bullseye_hutchinson.jpg/revision/latest?cb=20140518075835
そういえばウルトラセブンの恐竜戦車って、もしかしてドラゴン戦車を元ネタにしてるのかなあ・・・

翻訳と小説を書くのではまったく別の仕事ですので、翻訳でいい仕事をした井上先生とはいえ、はたしてどんな出来栄えだったやら・・・ 読んでみたくはありますね。
ナッシュ
2017年04月08日 16:48
こんにちはナッシュです。

二度死ぬの原作本・・・持っていたはずだが見当たらない(汗)。

近所の少年達が廃品回収に来た時に間違えて渡したんだろうか???

荷物が重くて押せずにいた、一輪車まで押してやったのに(笑)。

だから好きでは無いんですが・・・不本意ながら電子書籍で購入しました。

そういや昔、図書館で借りた
ジョンピアーソン著者「ジェイムズボンド伝」だったかな?。

内容は

実はボンドは実在の人物で、ロシアの送り込んだ殺し屋を次々に返り討ち(運良く、汗) した事でロシアに過大評価されたボンドを守るため、ボンドが関わった事件をフレミングがノンフィクション小説にして発表した!って話だったかな?。

但し、ムーンレイカーだけは創作だって(笑)。

で、ジョンピアーソンがボンドにインタビューする感じで本は進んでいき、キャッシー鈴木にボンドの息子(太郎だったかな???汗)が居た!って話でしたねぇ(ちょっとうろ覚え、汗)。

フレミングの書いた本では無いですが、ボンドの息子が日本人だったのが嬉しかった記憶があります。

あうち
2017年04月08日 21:01
「二度死ぬ」のようなカルト本をポイしてしまうとはもったいない!

あ、そのボンド伝私も読んだ気がします。
古本屋に売ってしまいましたが・・・
ムーンレイカーのドラックスは確か犬の名前からつけたって言ってませんでしたっけ。(インディジョーンズみたい)
ボンドの息子は鈴木ボンドとか言うそうですが笑
お笑い芸人みたいですね。

この記事へのトラックバック