【ネタバレ】「ハリケーン」 デズモンド・バグリイ

WYATT'S HURRICANE (1966)
Desmond Bagley


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巨大ハリケーン来たでー 戦争してる場合じゃないでー

秋の冒険小説祭り第3弾!
シンプルな邦題ですが、単なるパニックものではありません、作者があのバグリイですから!
彼の代表作の1本、そのリアルなハリケーン描写から気象学会の雑誌にも紹介されたそうです。

カリブ海の小島サン・フェルナンデスに生まれ育った若き気象学者ワイアット
今は地元の米軍基地で気象予報士として働いている。
そんな彼が観測した巨大ハリケーン「メイベル」、これがどうもいやな動きをしている。
サン・フェルナンデスを直撃するのではないか・・・ 科学的な根拠は乏しいのだが、そんな予感がするのだ。
島に昔から住んでるネイティブ民は家を補強したり避難の準備をしたり、同じ予感を感じてるようだ。
基地の司令官や島を支配する独裁者セリュリエ大統領にも警告するが、相手にしてもらえない。
特にセリュリエは今、反政府軍を率いるファーベルと戦いの真っ最中、それどころではないのだ。
やむなくワイアットは恋人ジュリーをはじめ、欧米から来た観光客らをホテルに集め、安全圏まで避難させようとするが・・・
ちょうどその時、ファーベル軍が首都サン・ピエール市に進撃開始、街は戦火に包まれた!

観光客の1人、ヘミングウェイの再来のような作家ドーソンがうっかり兵士らに連行され、それを助けようとしたワイアットも刑務所に。
しかし監獄を砲弾が直撃したことから、辛くもドーソンとともに脱出。
身勝手で横暴だったドーソンが、九死に一生を経て悔い改め、ワイアットの頼もしい助手へと変貌するところがおもしろい。
首都はファーベル軍にほぼ占領されており、ワイアットファーベルに会ってハリケーンの襲来を警告する。
「サン・ピエール市の全域は雨と洪水で水没するぞ!」
知的な指導者ファーベルワイアットの話を信じたばかりでなく、ある計画をひらめいてしまう。
ただちに全軍、せっかく占領した首都から、安全な山まで撤退。
さらに市内に残ってる市民もいっしょに連れていくのだが、これがまた大変な作業。

ファーベル軍が首都からいなくなると同時に、押し出されていたセリュリエ軍が戻ってきて、退却するファーベル軍を追撃。
そこにワイアットの予想通り、ハリケーンがカクッとコースを変えて上陸してきた・・・
このハリケーン描写こそ本作最大の見せ場、台風に慣れてるわれわれ日本人にとっても大迫力です。
首都に残っていたセリュリエ軍は、水に飲まれて全滅してしまう。
モーゼが海を2つに割って渡った後、追ってくるエジプト軍が海の下に沈んでしまったように・・・ 
ファーベルハリケーンを「兵器」として利用、セリュリエを葬り去ったのだ。
こうしてファーベルは新たな大統領に就任。
ワイアットもサン・フェルナンデスの歴史に名を刻んだのである。
おしまい。









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