【ネタバレ】「悪魔の兵器」アリステア・マクリーン

THE SATAN BUG (1962)
Alistair MacLean


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なんということでしょう、細菌研究所が大変なことに

久々のマクリーンの冒険小説。
過酷な大自然を舞台とすることが多いマクリーンですが、本作は珍しくロンドンと付近の田舎のみで物語が展開。
犯人捜しのちょっと地味な前半から、アクションが続く後半までもりもりと盛り上がる、なかなかの傑作で大満足!

イギリスのモードン研究所細菌兵器の研究をしているよ。
ある日、研究者が怪死を遂げる事件が発生!
かつて研究所の警備主任をしていた男キャヴェル、主任にもかかわらず細菌兵器開発の非人道性を非難してギャーギャーうるさかったのでクビにされ、今は依頼人が1人も来ない探偵事務所で超ヒマしている。
そのキャベルのもとに、「犯人を捕まえろ」と依頼が来た。
実はキャベルの前任者も謎の死を遂げており、後任の現警備主任も行方不明。
キャヴェルは研究所内の怪しい動きを外から調査するため、わざとクビになって私立探偵を偽装していたと、後に判明)
所内を調査すると、猛毒のボツリヌス菌および、人類を破滅させることもできる恐怖のウイルス「サタンバグ」の入ったアンプルが少々盗まれていると判明!
あ、本作は映画「サタンバグ」の原作でもあります。

研究所の職員に犯人がいると推理したキャヴェルは、教授や博士や警備員の家を訪ねまわって聞きこみ。
現警備主任の死体が見つかったり、キャヴェルが襲撃されて監禁されたり、スリシングな展開が続く。
やがて犯人から「モードン研究所を取り潰さないと、ロンドンにボツリヌス菌をばら撒く」という脅迫状が・・・
犯人がボツリヌスとまちがえてサタンバグを撒いたら、人類はおしまいだ!
だがキャヴェルは、犯人の目的はべつのところにあると読んでいた。
そして真犯人はイタリアから招待された化学者のグレゴリー博士・・・ に成りすましたマフィア上がりの犯罪者スカルラッティ
が、キャヴェルの妻メアリーが人質に取られ、さらにサタンバグのアンプルを割ると脅され、捜査陣一行は田舎の納屋に監禁される。
そして窓からはボツリヌス菌アンプルが投げこまれ・・・

ここはマクリーンの小説史上最大のピンチシーンであり、どうやって脱出するんじゃー!?と興奮したものです、高校生の時。
今あらためて読み直してみると、樽に入ってた林檎酒で消毒するって、ちょっと・・・ 菌とかウイルスって、そんなに甘いもんじゃないと思うけどなー。
ま、どうにか脱出したキャヴェルたちは、住民の避難が続くロンドンへと急行。
ちなみにキャヴェルは戦時中に片脚を負傷して今でも無理をすると激痛が走るという設定のうえ、数日間不眠不休で捜査して疲労の限界、さら襲撃された時にあばら骨を骨折してるという、まさに満身創痍の状態。
このように肉体の限界、精神の限界を超えて活躍する、冷静でいながら熱いヒーローの姿が、この後のマクリーン作品からは消えていってしまうんだよなあ。

キャヴェルは無人の駅舎で敵の殺し屋との死闘を経て、ロンドン上空のヘリコプター内で、スカルラッティと最後の対決を迎える。
もちろんサタンバグのアンプルは敵の手の中に!
敵の真の目的は、「ウイルスをバラまくぞー」と脅してロンドンを無人の状態にすること。
その間に手下が銀行に侵入して、金をガッポリ盗んでしまおうという計画。
しかし、そんな大悪党スカルラッティメアリーの蹴り1発で屈服、サタンバグキャヴェルに奪われてしまう。
あまりのカッコ悪さに耐えきれず、自らヘリから飛び降りてしまうのだった。
しかし捜査陣はみな、キャヴェルが突き落としたんだろうと信じて疑わない笑



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