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zoom RSS 【ネタバレ】「闇の左手」 アーシュラ・K・ル・グィン

<<   作成日時 : 2017/10/15 10:15   >>

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闇の左手は光らしいが、読むのしんどかったよう

アメリカの権威あるSF賞としてヒューゴー賞ネビュラ賞がありますが、ヒューゴーが読者投票で、ネビュラが評論家の審査で決まるんだっけ?
そのヒューゴーネビュラをダブル受賞した名作には「ニューロマンサー」などがありまして、あれも読むのがしんどかったですが、本作「闇の左手」もまたダブル受賞で、読むのちょっとキツかった・・・ というか、どこがいいのか作品の魅力がわからん・・・
作者は「ゲド戦記」が日本でアニメ化されたアーシュラ・K・ル・グィン女史。
なんというか、物語も舞台となる惑星も登場人物も、まったく魅力を感じません。
ネットで検索すると、「感動した!」「よかった!」という声がズラズラ出てきますので、管理人とは相性が合わなかったということなのでしょう。

遥かな未来、人類は宇宙に進出、エクーメンという人類居住惑星の連合を構築していた。
どこもかしこも常に寒いので「冬」と呼ばれる惑星ゲセン、そこは遠い昔に放棄された人類の植民惑星だが、居残った植民者が独自の進化を遂げ、独特の文化と歴史を作り上げていた。
この「忘れられた兄弟の星」をエクーメンに加盟するよう説得すべく、地球からの使者ゲイリー・アイはただ1人、ゲセンに降り立つ。

惑星ゲセンの人間は、どんな風に進化してしまったのかというと、なんと両性具有になっていたのである。
発情期になると自然にオスになったりメスになったりするのだが、どちらかというと「子供を産める男性」に近い。(代名詞も「彼」だし)
そのため、ゲセン人同士の恋愛は非常にホモォ臭く、読むのがつらい理由のひとつであります。
逆に腐った女子やホモォの人は感情移入しやすいかもしれない。
ル・グィン女史も現代の日本に生まれていたら、きっと腐った女子に・・・
それはともかく、この両性具有設定がストーリーの上で重要な意味があるのかというと、そういうわけでもないような・・・
「ニューロマンサー」がインターネットもない時代に「コンピューターのネットワーク空間に入りこむ」サンバーパンクという、まったく新しい概念を作り出した先進性が評価されたように、本作もSFにジェンダーの問題を持ちこんだ先進性が売りになってるようです。
でもジェンダーについて、大して深く掘り下げてないような気もするし、「ニューロマ」の衝撃には遠く及ばないと思うけどなあ。
あ、文章は「ニューロマ」よりはるかに読みやすく、その点の苦痛はないです。

エクーメンの目的は武力で脅迫することではないので、ゲイリー・アイは1人で旅人のようにゲセンを訪れる。(その間、宇宙船は衛星軌道を回っており、他の乗組員は寝ている笑)
まずゲセンのA国を訪問、ここは東洋的な文化と王族が支配しており、中国や日本を思わせる雰囲気の国。(LとRの発音が区別できないところなんか、もろに日本だろ!)
協力的な大臣エストラーベンアイを王様に会わせてくれるが、何を考えているのかわからないエストラーベンアイは信用できない。
王様は自分たちより進歩したエクーメンを不快に思い、アイの提案を退け、アイを連れてきたエストラーベンを追放処分にする。
あ、ゲセンの科学技術のレベルは20世紀の地球より下くらいな感じ。

命の危険を感じるアイは、Aの隣国Bへ移動。
こちらはソ連をモデルにしたような社会主義国家。
初めは歓待されるアイだが、政治的陰謀に巻きこまれ、強制労働キャンプに送られる。
薬物を打たれ廃人寸前になったアイを救出したのは、B国に潜伏していたエストラーベンだった!
彼は心からアイを信用しており、アイの説く惑星連合加盟こそゲセンの進むべき道と確信していたのだ。(それなのにアイからは、まったく信用されていなかった・・・)
追っ手をかわすべく、人跡未踏の北極地帯をソリで旅してA国を目指すアイエストラーベン
この冒険旅行が本作のクライマックスで、雪と寒さ、火山に悩まされながら、道なき道を走破していく。
なかなか旅ごころを感じて、いいなあと思う部分もありますが、やはり本格的冒険小説に比べるとハンパな感じ。

どうにかA国にたどりつく2人。
無線を借りて軌道上の宇宙船に降りてくるようメッセージを送信するアイ
だが叛逆者の烙印を押され国外追放中の身の上であるエストラーベンは兵士に射殺されてしまう。
A国の王様はアイと組めばB国に対し有利になれるだろうと考え、エクーメン加盟を承諾するのだった。
当初は宇宙船などの科学力を見せつけずに、エクーメンの理念だけで王様を説得しようしていた理想主義者のアイだが、結局最後には宇宙船のインパクトに頼ってしまったよね?
はじめから「インデペンデンス・デイ」みたいに宇宙船でズモモモオオと降りてくれば、エストラーベンも死なずにすんだのに・・・ (あ、それって黒船来航時の日本そのまんま)

ラスト、アイエストラーベンの故郷を訪ね、彼の父や子供たちに、彼の生き様を語るのだった・・・
こうして、あらすじにまとめてみると、なんか良さげな感じなんですが。
読んでる間は、ちと退屈だったんですよ。
ヒューゴーネビュラ、ダブル受賞の作品は管理人にとって鬼門だな!



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