【ネタバレ】 「メグレ罠を張る」 ジョルジュ・シムノン

MAIGRET TEND UN PIEGE (1965)
Georges Simenon


画像



パリ警視庁メグレ警視、ビールが飲みたい真夏の捜査

刑事警察ポリスコップ祭り第8弾!
フランス発の名作警察小説「メグレ警視シリーズ」から「罠を張る」を読みました!
現在シリーズすべての作品が絶版中のようですが、なかなか味わい深くおもしろかったので、古本屋で見つけしだい次々とゲットしていきますぞ!
はるか昔、愛川欽也主演で「東京メグレ警視シリーズ」として日本でドラマ化されてたんですよね・・・ 子供のころ何回か見たことあるんですが、記憶にはまったく残っていません。
宇崎竜童による哀愁のテーマ曲、うーんシブい!
子供の見るもんじゃねー!
https://www.youtube.com/watch?v=ZjGJ_KBif1w

ま、それはともかく「罠を張る」のあらすじを。
モンマルトルで女性を狙った連続殺人事件が発生。
パリは夏真っ盛り、メグレ警視は汗だくになってビアホールからビールを出前させながら捜査していきます。
管理人、ビール党の人には仲間意識を感じてしまいますなー。
これ以上の犠牲者を出さないため、ついに大掛かりな罠を張る警視
まず偽の犯人っぽい男(実は地方の刑事)を本部に連行するっぽいフリをすると、本部にたむろってたブンヤたちが「正式発表はないが犯人逮捕か?」と書きたてる。
それを見た真犯人は「俺が本物だ!」と自己主張したくて、きっと動き出すはず。
そこを狙って、地方警察からの援軍も総動員してモンマルトルに厳重な警備網を敷く。
狙い通り、一般人に化けた婦人警官を襲う犯人、柔道技で投げられて逃走!
だが現場には証拠となるボタンが残されていた。
その線をたどっていって、ついに装飾家のマルセルという男を逮捕する。
母親に大切に育てられ、成人してからは妻に溺愛されて生きてきたマルセルには、女性の支配から解放されたい、女性に自分の力を見せつけたいという願望があり、それが今回の連続殺人の動機となったようだ。
前エントリーの「警官嫌い」とちがい、今回は正真正銘の異常者による犯行です。
だが・・・

マルセルは拘置所にいるのに、またしても同じ手口で女性が殺害された!
彼は犯人ではなかったのか?
いやいや、そんなことはありません。
メグレ警視が引っ張てきたのは、マルセルの母、そして妻。
2人の女を、部屋に2人っきりにして放置する警部
嫁と姑は長年、「どちらがよりマルセルを愛しているか」を競い合い、憎み合ってきたのだ。
「私の方が愛してるわよ! マルセルは無実だと警察に思わせるため人殺しをしたんですからね!」
ついに白状する嫁。
逮捕された嫁は夫とともにギロチンで死刑になるだろうが(フランスでギロチンが廃止されるのは1981年)、うれしそうに勝ち誇っていた。
「愛の勝負」で母親は負けたのだ。

世間の人がバカンスで休んでる中、休暇返上で働く刑事たちの苦労も、ようやく終わった。
さービールを飲もー!











ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック