【ネタバレ】 「さらばカリフォルニア」 アリステア・マクリーン

GOODBYE CALIFORNIA (1977)
Alistair MacLean


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モロ「カリフォルに水爆仕掛けたでー」 警察「見つけたでー」

核テロの恐怖祭り、第2弾!
久々のマクリーン小説、それも未読のやつを読むのはウン10年ぶり!
実はマクリーン、最後の方の作品になるほどボルテージが下がっていき(本人もイヤイヤ書いてると認めている)、管理人も「金門橋」から後は読む価値ないと思ってストップ。
まあしかし大人になったし心を広くもって駄作でもいいから読んでみよう、ということで「さらばカリフォルニア」にチャレンジ・・・ やっぱり微妙。
クライマックスが盛り上がらないんだよなあ。
でも地震と核兵器についてけっこう調べてあるし、いくつか新機軸も打ち出して、まあ読めないことはないですよ。(オススメはしないけど)
どのみち絶版だし、復刻される可能性はゼロだし!

今回の悪人一味はカリフォルニアの原子力発電所からウラニウムを強奪、ついでにスタッフも何人か誘拐。
モロと名乗る首領はアメリカ政府に、あれ?何を要求するんだっけ?
なんかアメリカの軍備をどーたらこーたらで、とうてい飲めないような要求を突きつける。
しかし要求に従わないと大変なことになるよ・・・
単に水爆を爆破させるだけではない、なんと水爆によって人工地震を起こしてカリフォルニア全土を海の底に沈める! というスケールの大きい陰謀。
この「人工地震」というアイデアは後に、映画「007/美しき獲物たち」にパクられたようです。
ここまで読むと、なんかおもしろそうですね!
ネタバレですが、モロたち一味の正体はフィリピン・ミンダナオ島の反政府武装組織「モロ解放戦線」のメンバー。
そんなローカルな組織が、こんなドでかい綿密な計画を実行できるとは、とても思えませんが・・・

さて今回の主人公は、なかなか新鮮味があります。
腹の出たデブおっさんライダー刑事(しかし頭は切れる)と、その息子でハイウェイパトロールのジェフ(こちらはイケメン青年)という父子ポリスマン・コンビ。
悪人以外は主人公をはじめとする登場人物全員アメリケンなのですが、イギリス人作家マクリーンが書くと、会話とか非常にアメリカっぽくない笑
やっぱりイギリスンにしか見えない。
発電所から拉致されたスタッフの中には、秘書として働いていたライダーの妻(ジェフの母)も含まれており、父子はつらい立場に追いこまれる。(が、まったく冷静な判断力を失わないのがマクリーン作品のヒーローたるゆえん)
さらにライダーの上司や検事まで悪人一味とグルであり、くわえて大学に通うライダーの娘(ジェフの妹)まで悪人に拉致される(しかも負傷する)ということで、いっそうピンチのライダー父子。
それでも冷静な判断力をまったく失わないのがマクリーン作品のヒーローなのだ!
警察を退職したライダーは法を無視して上司や検事をバコバコにやっつけて、黒幕の正体に迫っていく。

悪人一味はかつて大富豪が建造した城のような豪邸を本拠地として、人質もそこに監禁されている。
水爆を本当に完成させたと証明するため、カリフォルニア沖で実際に1発かまして、大津波を起こして沿岸の町を壊滅させる。(事前に警告して住民を避難させたので死者はゼロ)
こうなっては政府も屈服するしかない。
大統領や補佐官、財務長官などがヘリに乗せられ、モロとの交渉のため本拠地に運ばれる。
勝ち誇る首領モロ
だが大統領をはじめとするVIPたちは、実はライダー父子やFBIの変装だった。
たちまち一味を射殺、モロも仕留めて人質救出、爆破リモコンも押さえて、めでたしめでたし。

ところでマクリーンの頭の中でカリフォルニアという土地は、核テロがなくても地震だけでも非常に危険な場所であり、10年後には消滅してるかもしれない、みたいな大げさなこと言ってて笑いました。


アリステア・マクリーン作品のネタバレ
「女王陛下のユリシ-ズ号」
http://puripuriouch.at.webry.info/201210/article_10.html
「最後の国境線」
http://puripuriouch.at.webry.info/201608/article_17.html
「北極基地/潜航作戦」
http://puripuriouch.at.webry.info/201402/article_2.html
「黄金のランデヴー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201305/article_6.html
「悪魔の兵器」
http://puripuriouch.at.webry.info/201702/article_14.html
「八点鐘が鳴る時」
http://puripuriouch.at.webry.info/201411/article_18.html
「金門橋」
http://puripuriouch.at.webry.info/201611/article_10.html

アリステア・マクリーン原作の映画ネタバレ
「ナバロンの要塞」
http://puripuriouch.at.webry.info/201212/article_9.html
「ナバロンの嵐」
http://puripuriouch.at.webry.info/201302/article_2.html
「荒鷲の要塞」
http://puripuriouch.at.webry.info/201212/article_8.html
「軍用列車」
http://puripuriouch.at.webry.info/201405/article_6.html











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