【ネタバレ】 「夜の終り」 ジョン・D・マクドナルド

THE END OF THE NIGHT (1960)
John D. Macdonald


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野獣のような若者4人にさらわれた令嬢の運命やいかに

アメリカでは大ベストセラー作家なのに、日本ではほとんど無名なジョン・D・マクドナルド
映画化された「恐怖の岬(ケープ・フィアー)」くらいでしょうか、有名なのは。
昔、角川文庫から出ていた「事件屋トラヴィス・マッギー」シリーズ「レモン色の戦慄」はけっこう面白かった記憶があります。(表紙イラストは最低にチープでしたが)
もちろん現在ではすべて絶版中だし、この人の本は古本屋で見つけしだい買うようにしてますが、スティーブン・キングが「20世紀のアメリカ小説で最高傑作のひとつ」と激賞する本作は、正直イマイチでした。
キングは何がそんなに気に入ったのかなー?

強盗・殺人を繰り返した凶悪で無軌道な若者4人がついに逮捕され、処刑となった。
カリスマのあるリーダー、サンダー
その愛人でナイフ使いの女、ナン
人間というより野獣に近い怪力の巨漢、シャック
そして大学を飛び出したインテリ青年、スタッセン
物語は主にスタッセンが獄中で記した手記によって語られる。

平凡な日常、レールの敷かれた人生にウンザリしたスタッセンは卒業を間近に控えた大学を中退、刺激を求めてニューヨークへ。
そこで売れない映画監督とピークを過ぎた女優という人生下り坂の夫婦と知り合い、運転手として雇われる。
夫婦は再起をかけてメキシコへ向かうが、夫婦仲はしだいに破局へと向かっていく。
ともに旅をしながらスタッセンはしだいに年増の女優に惹かれていき、ついにベッドをともにするが、夫は妻を射殺、自らも自殺。
これがスタッセンにドえらいショックを与える。
それまで犯罪性向のなかった彼だが、間近に接した死が、彼を無常観の虜にする。
人間なんて、いつか必ず死ぬ。
先のことを心配するのはアホらしい・・・
ここまでは前置きのようなものですが、ここにいたるまでがかなり長いよね。

ヒッチハイクでアメリカに戻ってきたスタッセン、とあるバーでサンダーナンシャックの3人組と知り合い、リーダーのサンダーと意気投合、仲間となる。
ここからがようやく本番、ヤクをキメてハッピーになり、計画性もなくノリでセールスマンを殺して金と車を奪う。
さらに盗みと殺しを重ね、運悪く彼らと遭遇した令嬢ヘレンを誘拐。
フィアンセとの結婚を目前にしていたヘレン、ストーカーのような男に拉致され、そこから逃げ出したところを4人組の車にぶつけられ、そのまま連れていかれてしまうという、あまりにも不運な人。
果たして、どんな悲惨な運命が待っているのかと思ったら・・・

ここでスタッセンが良心に目覚め、他の3人が彼女に手を出さないように配慮。
さらに彼女にヤクを注入したフリ、彼女は眠りから覚めない演技。
「この女は死にそうだし、邪魔だから山の中に捨てていこう」と提案するスタッセン、彼女を担いで川へと下っていく。
岸辺で足を滑らせて転倒してしまい、ここでヘレンは頭部を打って気絶。
スタッセンは岩で彼女の頭にトドメの一撃を加える演技、気を失った彼女を残して、仲間たちとともに出発。
どうにかヘレンの命だけは助けた・・・ と思われたが、夜中に真っ暗な川辺で目を覚ましたヘレンは転んで川に落ちて、溺死してしまう。(なんちゅう運のない人・・・)

その後、4人はドライブインで逮捕されるが、裁判の末、スタッセンヘレン殺しの罪も着せられて、他3名とともに電気椅子の露と消えるのだった。
「自分のような普通の人間も、何かの拍子で殺人者になるんやでー」と、書き残すスタッセン
正直、現実世界で起きてる若者の凶悪犯罪の方が凄惨で、本作はちょっと古臭い感じです。

ジョン・D・マクドナルド原作の映画化作品ネタバレ
「ケープ・フィアー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201806/article_5.html











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