【追悼特集】 必殺悪役人・津川雅彦さん逝く

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すでに報じられておりますように、俳優の津川雅彦さんが78歳で亡くなりました。
いろんな役を演じてこられましたが、管理人にとって津川さんといえば「必殺シリーズ」の悪役の印象が強いです。
シリーズ第1作「仕掛人」から第7作「仕業人」まで、各シリーズに1回ずつ悪役として出演。(いずれも松本明監督の回)
いずれもこれまでの時代劇の悪役像をくつがえすユニークな人物像を怪演、マニアの間で人気が高い。
また津川さんが確立した「おもしろい叫び声を上げて死ぬ」というパターン、もしかして後の「北斗の拳」に影響を与えてるんじゃないかなあ。
本日は、追悼なのに不謹慎かもしれませんが、珠玉の7作品での津川さんの殺されっぷりを振り返り、爆笑しながら故人を偲びたいと思います。


必殺仕掛人 第15話「人殺し人助け」

子供を誘拐する卑劣な盗賊・鳥越の松十郎を演じる。
親友・緒形拳=藤枝梅安とのやりとりも緊迫感ありますが、松十郎の真の狙いは仕掛人の元締・音羽屋半右衛門(山村聰)。
最初の対決で半右衛門に片腕を切り落とされてもめげずに、再度挑戦、ドスを胸に叩きこまれて死亡。
笑いの要素は少なし。
津川さんが若い!
チンピラ感が漂う・・・

必殺仕置人 第9話「利用する奴される奴」

かつて津川さんが若い女性の付き人に、「ボクは昔、山崎努さんにタマをつぶされてアイヤ~って叫んで死んだことがあるんだよ」と話しても、信じてもらえなかったそうです笑
そのタマつぶしの回、津川さんが演じるのは女郎を食い物にするスケコマシ・清造。
念仏の鉄(山崎努)の「骨外し」によって仕置きされますが、映像で見るとタマをつぶされるのも「アイヤ~」って叫ぶのも、ちょっとわかりにくい。
でも笑える。
追悼なのにタマをつぶされたとか、本当にすみません笑
これ
https://www.youtube.com/watch?v=7-vW74buIjE

助け人走る 第5話「御生命大切」

武家の女性をレイプする卑劣な浪人・笹本虎之助をヒゲ面で演じる。
辻平内(中谷一郎)がキセルに仕込んだ針で始末するが、煙草の煙にゲホゲホむせびながら殺される虎之助が笑える。

暗闇仕留人 第8話「儲けて候」

新式のリボルバー銃を開発しようとする武器商人・堺屋利兵衛を演じる。
仕置しようと迫ってくる糸井(石坂浩二)に対し、土下座して「俺が悪かったー!たのむ、勘弁してくれー!」と命乞い。
シリーズ屈指のみっともない悪役っぷりに大爆笑!
メンタルの甘い糸井が一瞬ちゅうちょすると、そのスキをついて反撃するが、結局は糸井のバチで顔面を割られる。

必殺必中仕事屋稼業 第20話「負けて勝負」

これはシリーズ最高傑作の1本。
なんと必殺史上初、悪人を殺さない回なのです。
人形職人・伊三郎はイカサマ賭博でカモを自殺にまで追いこむが、なんとその賭博とは、江戸時代なのにポーカー!
クライマックスは半兵衛(緒形拳)・政吉(林隆三)・おせい(草笛光子)の仕事屋チームが、伊三郎とポーカー勝負。
際限なく掛け金を吊り上げていく政吉を前に、(あ、こいつらプロだ・・・ 俺はハメられたんだ・・・)と悟った伊三郎は勝負を降り大敗。
だが勝った政吉がカードを裏返すと、なんの役もなし・・・ すべてはハッタリだった!
「ええっ? 何もない? あぎゃ~~~~~」
これ
https://www.youtube.com/watch?v=BwqgTSpFzV0
江戸時代なのにタートルネックのセーター着てるし笑

必殺仕置屋稼業 第2話「一筆啓上罠が見えた」

これも名作回、仕置屋の元締・鳶辰を演じる。
悪ボスなのに部屋をこまめに掃除したり、めざしを焼いたり、鳶辰のキャラ作りがおもしろい。
ロリコンだし笑
印玄(新克利)によって屋根から落とされたところを、主水(藤田まこと)によって真っ二つ・・・
と思ったら、それは影武者だった!
本物が主水に銃を突きつけ大ピンチ・・・
が、後ろから竹串が飛んできて鳶辰の首筋に刺さる。
串に刺してある折り鶴が血を吸って真っ赤に染まる演出が絶品!
投げたのはもちろん市松(沖雅也)、育ての親である鳶辰を自ら仕置して、ケジメをつけたのだ。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=HC4U6ZBmqI4

必殺仕業人 第2話「あんたこの仕業どう思う」

悪徳商人・田島屋伝兵衛を演じる。
商人なのに体を鍛錬しており、空手の達人というユニークなキャラ。
仕置に現れた赤井剣之介(中村敦夫)に反撃、失神させるという強さを見せる。
剣之介の女房お歌(中尾ミエ)が助けに飛びこむが、もちろんかなうわけがない。
あわやというところで意識が戻った剣之介が「髪の毛絞め」でようやく仕留める。
実は主水がすぐそばで一部始終を見てたのだが・・・
お歌「見てたなら助けてくれてもいいのに!」
主水「払った銭の分は仕事してもらうぜ」
というハードボイルドなやり取りがいい。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=GOhAxw69mvo


この後、だいぶ時がたってから「必殺橋掛人」で今度は主役チーム(つまり仕置する方)として登板する津川さん、しかしシリーズ自体が落ち目になっており、残念ながらイマイチな出来でした。
さらに映画「必殺!主水死す」で悪役・権の四郎として好演を見せてくらましたが、脚本がメタメタでどうにもなりませんでした。
さらに「必殺仕事人2010」にも出演されたようですが、見てません・・・

いきなりのことなので駆け足になってしまいましたが、津川さん、おもしろい作品をありがとうございます。
安らかにお眠りください。
追悼なのでアフィリは貼りません。

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この記事へのコメント

綾小路清隆(仮名)
2018年08月08日 11:17
自分の中では徳川家康が似合う俳優のイメージが強いですね(この頃の必殺仕事人」は未見でして)大河ドラマでは西田敏行と並び徳川の人物を多く演じていますね。
あうち
2018年08月08日 11:27
おおっさっそくのコメントありがとうございます!
逆に自分は大河ドラマをまったく見てなくて・・・
昔からNHKとは相性悪いみたいです笑
綾小路清隆(仮名)
2018年08月08日 14:20
初めてお目にかかったのが悪役という俳優では津川雅彦さんと石坂浩二さんですね。石坂浩二さんの悪役?っぽい役で初めてお目にかかったのがドラマ「氷壁」でしたが、このあとの映画やドラマで石坂浩二さんが悪役やってる姿は全く観ないですね。正反対に津川雅彦さんは悪役も善役もこなしてる印象が強いなあ。確かに石坂浩二さんが某大学の理事長や某連盟の会長みたいな役を演じてる姿は想像しづらいかも。
津川雅彦さんはそういう役演じてる姿はハマってましたね。
綾小路清隆(仮名)
2018年08月08日 18:13
ニュースを観てた母親が昔、両親と「マルサの女」を観たそうで、オープニングがエッチいかったらしく気まずかったと言ってました。
実を言えば、伊丹十三の映画観たことないなあ…
あうち
2018年08月08日 21:07
えっ石坂浩二の悪役っぽい役というのは貴重ですね・・・
実際の石坂さんはけっこうイヤなやつだったらしく?
なんでも鑑定団を降ろされたのは、そのへんにも一因があるって噂です。

そういえば私も伊丹十三監督作品見たことありません・・・
俳優として出演してるのなら「北京の55日」とか、当ブログでも紹介しております。
マルサ、タンポポ、お葬式あたりは見たいなあ。
綾小路清隆(仮名)
2018年08月11日 17:10
津川雅彦さんと石坂さんの共通点?みたいな所は、
海音寺潮五郎が原作の「天と地と」に出演してる点ですかね。
石坂浩二さんは大河ドラマの方で主演、上杉謙信を演じました(武田信玄は高橋幸治)津川雅彦さんは角川映画の方で武田信玄を演じました(上杉謙信で主演を努めたのは榎木孝明。渡辺謙の代役は有名)
大河ドラマの方は偶然にも川中島の回が現存しています。
映画の方は音楽が小室哲哉といかにもバブリーですなあ…バブリーな時代だから実現した海外ロケが話題だったそうです。
あうち
2018年08月11日 20:57
「天と地と」は角川映画の方は知ってますね。(見たことないけど)
津川さんの信玄はともかく、石坂浩二の上杉謙信はまったく似合わない気が・・・
軍神という感じがまるでしません笑
津川さんは家康役も有名だったらしいですが、まったく見たことない・・・
綾小路清隆(仮名)
2019年01月02日 21:19
ようやくWOWOWで映画「天と地と」観ましたよ♪
川中島のシーンを含む戦闘シーンはカナダだったか海外でロケしたそうですよ(あまり川中島に見えにくかった…)戦闘シーンの力の入れようも正にバブリーな時代ですなあ、大河ドラマよりもエキストラ多かったです。前半は印象に残らないけど後半の戦闘シーンは迫力ありましたね。後、印象に残ったのは上杉謙信と武田信玄(津川さんが演じたためかどっか老けてた)の馬上の決闘のシーンですな。フィクションとはいえやりすぎ感はあるけど映像的には迫力ありました。
あうち
2019年01月03日 16:08
あ、いいなあ。無料放送でもやらないかなあ。
おぼろげな記憶ですが、たしか上杉謙信より武田信玄の方が、だいぶ年上だったような気が・・・
だから老けてて歴史に忠実なのかも。

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