【ネタバレ】 映画「暗黒街のふたり」
DEUX HOMMES DANS LA VILLE (1973)
今回は犯罪者でなかった2人・・・ 今回はね
アウトロー映画祭り最終回、今回は監督のジョゼ・ジョヴァンニ自身がアウトローです。
コルシカ島出身で犯罪組織(ユニオン・コルス?)に属し、戦時中はゲシュタポに協力、強盗殺人で死刑を宣告されるも大統領の恩赦でかろうじて首がつながった、という人物。
そんな人が小説を書いたり映画を作ったりしてるとは、さすがフランス・・・ どうりで死刑制度やギロチンを激しく批判するわけだ。
ネットで拾ったトリビアですが、「スターウォーズ」の第1作が公開された年(1977年)に、フランスでは最後のギロチン刑が執行されたそうです。
ひえー恐ろしい! という印象のギロチンですが、実際には即死確実で、苦しみのない処刑方だそうで・・・
本当かどうか、ジョヴァンニ監督も試してみればよかったのに。
本作では、あのアラン・ドロンがギロチンの露と消えるのです・・・
フィリップ・サルドのもの悲しいテーマ曲
https://www.youtube.com/watch?v=ZMcpWue1UC4
ジーノ(アラン・ドロン)は銀行強盗を働いてタイーホ、だが刑務所内で更生したらしい。
人間性あふれる保護司(ジャン・ギャバン)の尽力で刑期を短縮できたジーノ、待っていてくれた美しい妻と、新しく購入したスポーツカーとともに質素な・・・ 質素? まあ質素な新生活を始める。
もう犯罪に手を染める気はないが、昔の仲間がしつこく彼を誘いに来る。
恩人の保護司とは家族同然のつきあいだ。
そんなある日・・・ 若者の無謀な運転の巻きこまれてスポーツカーは大破、妻は死亡。
失意のジーノだが、保護司の励ましでがんばり、印刷工の仕事も見つけて、人生を新たにやり直す。
新しい恋人もできたし、さらば死んだ妻よ。
だが・・・ ジーノにつきまとう黒い影。
銀行強盗の際に彼を逮捕した警部が、「あいつは絶対に更生しない、また何かやらかす」と、人権を無視してストーカーのようにジーノにつきまとう。
イラつくジーノ、そして恋人が警部から尋問され、セクハラまでされそうになった時、ついに怒り爆発。
警部に襲いかかって殺してしまった!
こうしてジーノは、保護司の必死の弁護も空しく、ギロチン刑に処せられるのであった・・・
死刑はイカン! 廃止すべき!(とくにギロチンは)
という内容でした。
主演2人の演技も胸を打つ、名作と言っていい出来栄えですが・・・
しかしこれで死刑廃止論を訴えるというのは、どうでしょう。
「死刑制度=悪」と証明するため、都合よくデッチあげられた物語ですからね。
しかも、その物語を作ったのは犯罪組織メンバーにしてゲシュタポ協力者にして強盗殺人犯・・・
実際にあった「免罪で死刑にされたケース」を映画化するなら、もっと説得力はあると思うのですが。
それと死刑廃止すれば問題は解決するのかというと、そうではなく、「免罪を生まないような司法制度」が必要なのではないでしょうか。
たとえばジーノが死刑にならず、終身刑で一生を刑務所で終えたとしても、やっぱり悲劇であることに変わりはないし。
さらに言うなら、「ジーノは必ず再び犯罪を起こす」とにらんだ警部は、今回の物語ではまったくの悪役でしたが、現実ではどうでしょうか。
再犯を犯す前科者も、かなり多いのが実情ですよね。
そういえば本作ではジーノの更生を100%信じていたジャン・ギャバンも、「地下室のメロディー」では出所した瞬間から次の犯罪計画を練っていたし笑
相棒のアラン・ドロンもまったく更生してなかったよね笑
管理人も死刑制度に100%賛成なわけではありません。
せっかくの命を、ムダにするのはもったいない。
凶悪犯罪者は人権をはく奪、「実験動物」として扱い、新しい薬や治療法を開発するための人体実験に使うのがいいと思うのです。(それによって難病患者の命を救うことが贖罪にもなる)
アラン・ドロン出演作のネタバレ
「太陽がいっぱい」
http://puripuriouch.at.webry.info/201412/article_3.html
「サムライ」
http://puripuriouch.at.webry.info/201701/article_5.html
「地下室のメロディー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201803/article_24.html
「世にも怪奇な物語」
http://puripuriouch.at.webry.info/201212/article_12.html
「ビッグ・ガン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201712/article_22.html
「レッド・サン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201304/article_2.html
「エアポート'80」
http://puripuriouch.at.webry.info/201508/article_5.html
ジャン・ギャバン出演作のネタバレ
「地下室のメロディー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201803/article_24.html
今回は犯罪者でなかった2人・・・ 今回はね
アウトロー映画祭り最終回、今回は監督のジョゼ・ジョヴァンニ自身がアウトローです。
コルシカ島出身で犯罪組織(ユニオン・コルス?)に属し、戦時中はゲシュタポに協力、強盗殺人で死刑を宣告されるも大統領の恩赦でかろうじて首がつながった、という人物。
そんな人が小説を書いたり映画を作ったりしてるとは、さすがフランス・・・ どうりで死刑制度やギロチンを激しく批判するわけだ。
ネットで拾ったトリビアですが、「スターウォーズ」の第1作が公開された年(1977年)に、フランスでは最後のギロチン刑が執行されたそうです。
ひえー恐ろしい! という印象のギロチンですが、実際には即死確実で、苦しみのない処刑方だそうで・・・
本当かどうか、ジョヴァンニ監督も試してみればよかったのに。
本作では、あのアラン・ドロンがギロチンの露と消えるのです・・・
フィリップ・サルドのもの悲しいテーマ曲
https://www.youtube.com/watch?v=ZMcpWue1UC4
ジーノ(アラン・ドロン)は銀行強盗を働いてタイーホ、だが刑務所内で更生したらしい。
人間性あふれる保護司(ジャン・ギャバン)の尽力で刑期を短縮できたジーノ、待っていてくれた美しい妻と、新しく購入したスポーツカーとともに質素な・・・ 質素? まあ質素な新生活を始める。
もう犯罪に手を染める気はないが、昔の仲間がしつこく彼を誘いに来る。
恩人の保護司とは家族同然のつきあいだ。
そんなある日・・・ 若者の無謀な運転の巻きこまれてスポーツカーは大破、妻は死亡。
失意のジーノだが、保護司の励ましでがんばり、印刷工の仕事も見つけて、人生を新たにやり直す。
新しい恋人もできたし、さらば死んだ妻よ。
だが・・・ ジーノにつきまとう黒い影。
銀行強盗の際に彼を逮捕した警部が、「あいつは絶対に更生しない、また何かやらかす」と、人権を無視してストーカーのようにジーノにつきまとう。
イラつくジーノ、そして恋人が警部から尋問され、セクハラまでされそうになった時、ついに怒り爆発。
警部に襲いかかって殺してしまった!
こうしてジーノは、保護司の必死の弁護も空しく、ギロチン刑に処せられるのであった・・・
死刑はイカン! 廃止すべき!(とくにギロチンは)
という内容でした。
主演2人の演技も胸を打つ、名作と言っていい出来栄えですが・・・
しかしこれで死刑廃止論を訴えるというのは、どうでしょう。
「死刑制度=悪」と証明するため、都合よくデッチあげられた物語ですからね。
しかも、その物語を作ったのは犯罪組織メンバーにしてゲシュタポ協力者にして強盗殺人犯・・・
実際にあった「免罪で死刑にされたケース」を映画化するなら、もっと説得力はあると思うのですが。
それと死刑廃止すれば問題は解決するのかというと、そうではなく、「免罪を生まないような司法制度」が必要なのではないでしょうか。
たとえばジーノが死刑にならず、終身刑で一生を刑務所で終えたとしても、やっぱり悲劇であることに変わりはないし。
さらに言うなら、「ジーノは必ず再び犯罪を起こす」とにらんだ警部は、今回の物語ではまったくの悪役でしたが、現実ではどうでしょうか。
再犯を犯す前科者も、かなり多いのが実情ですよね。
そういえば本作ではジーノの更生を100%信じていたジャン・ギャバンも、「地下室のメロディー」では出所した瞬間から次の犯罪計画を練っていたし笑
相棒のアラン・ドロンもまったく更生してなかったよね笑
管理人も死刑制度に100%賛成なわけではありません。
せっかくの命を、ムダにするのはもったいない。
凶悪犯罪者は人権をはく奪、「実験動物」として扱い、新しい薬や治療法を開発するための人体実験に使うのがいいと思うのです。(それによって難病患者の命を救うことが贖罪にもなる)
アラン・ドロン出演作のネタバレ
「太陽がいっぱい」
http://puripuriouch.at.webry.info/201412/article_3.html
「サムライ」
http://puripuriouch.at.webry.info/201701/article_5.html
「地下室のメロディー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201803/article_24.html
「世にも怪奇な物語」
http://puripuriouch.at.webry.info/201212/article_12.html
「ビッグ・ガン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201712/article_22.html
「レッド・サン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201304/article_2.html
「エアポート'80」
http://puripuriouch.at.webry.info/201508/article_5.html
ジャン・ギャバン出演作のネタバレ
「地下室のメロディー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201803/article_24.html
この記事へのコメント
これは良い作品なんですが、邦題が映画の内容に合ってないと言う意見があります
>「ウェストワールド」
これも見応えがありました
重厚で良い作品ではありますが、「地下室のメロディー」といっしょに見るとなんか笑えます。
私はウエストワールドちょっと拍子抜けだったかなあ。
もうちょっと予算があれば・・・
1980年代の漫画「ブラックエンジェル
>「地下室のメロディー」
ドロンとギャバンが共犯
>ウエストワールドちょっと拍子抜け
逆に僕は低予算っぽさが好きです
でも初期の必殺シリーズのパクリみたいなころはmちゃんと読んでなかったんだよなあ。
敵の組織の殺し屋とバトル漫画になってから欠かさず読むようになりました。
松田さんの最期が(涙
このずっと後、ジュラシックパークがヒットするまでマイケル・クライトンも長い道のりでした・・・
私もジュラシックよりはウエストワールドの方が好きかな。
ただ、なぜ人間を襲うのか説明がほしかったです。
「暗くなるまでこの恋を」や「ボルサリーノ」にも出演
>松田さんの最期が(涙
非業の死?
>ジュラシック
未見です
>なぜ人間を襲うのか
うーん・・・。なぜでしょう?
ありゃ、松田さんの死ぬ回はお読みになってないでしょうか・・・
恋人(女殺し屋)に赤ん坊ができる→恋人、殺される→松田さんも頭を撃ち抜かれ立ったまま死ぬ
そして時は流れ・・・ 「ブラックエンジェルスVSマーダーライセンス牙」で、なんの説明もなく松田さん復活!
どうして生きてるんですか、と聞かれ、「こまけーこたあいいんだよ!」
このセリフ、一時期ネットではやりました笑
綺麗な人でしたね
>松田さんの死ぬ回
僕は初期の必殺シリーズのパクリの頃、熱心に読みました。
松田さんの死はその後随分たってから、どこかで偶然読みました。
松田さんのソックリさんが登場した話の後になってから読んだのが間抜けです、我ながら・・・
あんなキャラ出すなら、松田さんを殺さなきゃよかったのに・・・
でも少年ジャンプでも屈指の死に様でしたね。