【ネタバレ】 映画「マッキントッシュの男」

THE MACKINTOSH MAN (1973)


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MACユーザーでもなくキットカットでもない

そういえばキットカットって今、ネスレの製品になってしまったのね。
昔はCMでもおなじみ、「マッキントッシュのキットカーット」だったのに・・・
というわけで令和最初の洋画祭り第3弾、スパイ・サスペンス「マッキントッシュの男」でーす。
原作は英国冒険小説ビッグ・ネームの1人、デズモンド・バグリイ
バグリイの映像化って、これと「裏切りの氷河」くらいしかないのかな?
監督が巨匠(というほどでもないか、「きょしょ」くらい?)ジョン・ヒューストン、脚本がハードボイルドなウォルター・ヒル、音楽が名匠モーリス・ジャール
主演がポール・ニューマン、脇を固めるのがドミニク・サンダジェームズ・メイソン・・・
うおーなんて豪華なんだ!
どんなスゴイ映画なんだろうワクワク、と思ってしまうところですが・・・

バグリイ作品の中でも、もっとも地味な「マッキントッシュ」を地味に映画化、唯一原作で派手だったクライマックスの「爆弾船」を思い切り改変、映画史上屈指の地味なクライマックスに仕立て上げる・・・
うわー、なんて地味な映画なんだ!
子供の頃に初めて見た際、途中で寝てしまったのも無理はない。
見終わって、本当にポール・ニューマンが出てたのか信じられないくらい地味。
英国冒険小説の映画化で成功したのって、007以外はごく一部(「ナバロン」「鷲は舞い降りた」など)しかないんだよなー。

そんな中、モーリス・ジャールのテーマ曲は印象的で、この映画の数少ない好きな部分(地味だけど)
https://www.youtube.com/watch?v=Vreao7bYGRE

クライマックスにいたるまでは小説と同じなので、もう1回同じあらすじを書くのはメンドイ気もするが・・・ ふうううむ
マッキントッシュというオッサンが、リアデンというプロの泥棒をロンドンに呼び寄せ、仕事を依頼する。
高額なダイヤが郵便で配達されるので、郵便屋さんを襲って奪ってくるのじゃ!
ボコッと殴って奪ってきましたでー。
だがリアデン、たちどころに警察に踏みこまれタイーホ。

ここから始まるリアデンの刑務所生活。
紳士の国イギリスの刑務所では囚人たちもスーツを着てるのか・・・
コッソリとリアデンに接触してくる男が言うには、「お前、金持ってる?金があるなら脱獄させてやるよ」
彼らはスカペラーズという脱獄専門の裏組織だった!
話に乗るリアデン、彼といっしょにスレイドという男も逃げる予定。(この男はスパイの罪で服役中)

いよいよ決行、運動時間中に煙幕が運動場に投げこまれ、塀の外から伸びてくるクレーンに捕まって脱出するリアデンスレイド
トラックで運ばれる間、睡眠薬を打たれる2人。
意識が戻った時は、どこの国とも知れぬ荒野のポツンと一件屋敷に監禁されていた。
ここで支払を済ませ(小切手)、整形手術や偽装身分で別人に仕立て上げられてからシャバに解放される予定。
このあたり、準備が行き届いたプロの仕事で感心する。

ところがリアデンにとってマズイ展開が待っていた・・・ 彼の正体が割れてしまったのだ。
「プロの泥棒リアデン」というのはカバー(偽装)であり、その正体は英国諜報部員。(原作によると本名はスタナード
マッキントッシュは彼の上司であり、スカペラーズの正体(特に黒幕)を暴くこと、そして英国の機密を握るスレイドの脱走を阻止するのが彼の任務なのだ。
このへんが映画だと説明不足なのか、リアデンが本物の泥棒でスパイ事件に「巻きこまれた」みたいな映画評の記述もたまに見ますな・・・

原作と同じく館に火を放って脱出するリアデン、追跡をかわして最寄りの村にたどり着くと、そこはアイルランドだったと判明。
マッキントッシュの娘=スミス夫人が救援に駆けつけるが、彼女の話によると、なんとマッキントッシュは自動車事故死。(もちろん敵組織による暗殺)
こうなるとスミス夫人が世界でただ1人、リアデンが泥棒でなく諜報員だと証明できる人物であり、彼女の身に何かあったらリアデンはガチの脱獄囚として永遠に警察に追われることに・・・

この地に豪華ヨットで寄港する大物政治家ウィーラー、彼こそはスカペラーズの黒幕。
元アルバニア移民で今はアルバニア工作員、同じくアルバニアのスパイだったスレイドをヨットに収容して祖国まで送り届ける計画なのだ。
日本でもケント・ギルバードさんが「移民が帰化してすぐ議員になれるんだったら、スパイが議員になり放題やでー」と警鐘を鳴らしておられましたが、さすが英国ではそういう危険性をとっくの昔に気づいてたたようです。

こうなったらウィーラーを追うしかないリアデンスミス夫人
が、その前に、あまりに地味なので原作にはないカーチェイスが挿入された。
これ
https://www.youtube.com/watch?v=9hfSunuwSfc

こうしてマルタ島に乗りこむ2人、いよいよウィーラーと対決の時が来た。
ここから原作改変タイム、脚本のヒルが原作を破壊しまくる。
スミス夫人ウィーラーに拉致され、リアデンウィーラーとの交渉に臨む。
ウィーラー「ワシももうイギリスにいられないから、スレイドとともに国に帰るわー。夫人は解放するから、ワシらを追わないでくれ」
リアデン「OK、殺し合いは意味ないし、追わないから去れやー」
おいおいおい、なんだこのリアデン・・・
こうしてウィーラースレイドは立ち去っていくが、腹の虫の収まらないスミス夫人が「父の仇、こんにゃろー!」
背後から2人をバンバン撃ってブッ殺す。
おしまい。

ウォルター、このラストはなんじゃい・・・
DVDすら発売されないのも無理はない・・・


デズモンド・バグリイ作品(小説)のネタバレ
「マッキントッシュの男」
https://puripuriouch.at.webry.info/201301/article_16.html
「裏切りの氷河」
https://puripuriouch.at.webry.info/201402/article_3.html
「ハリケーン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201611/article_12.html
「南海の迷路」
https://puripuriouch.at.webry.info/201602/article_2.html
「タイトロープ・マン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201609/article_1.html
「スノー・タイガー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201706/article_7.html
「敵」
https://puripuriouch.at.webry.info/201208/article_5.html
「ヘンドリックスの遺産」
https://puripuriouch.at.webry.info/201411/article_20.html

ジョン・ヒューストン監督作品のネタバレ
「マルタの鷹」
https://puripuriouch.at.webry.info/201804/article_19.html
「白鯨」
http://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_23.html
「アフリカの女王」
http://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_15.html
「007/カジノロワイヤル」
http://puripuriouch.at.webry.info/201305/article_17.html
「王になろうとした男」
http://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_14.html
「勝利への脱出」
http://puripuriouch.at.webry.info/201307/article_7.html
「女と男の名誉」
https://puripuriouch.at.webry.info/201809/article_5.html

ポール・ニューマン出演作品のネタバレ
「動く標的」
http://puripuriouch.at.webry.info/201504/article_2.html
「明日に向って撃て!」
http://puripuriouch.at.webry.info/201504/article_1.html
「スティング」
https://puripuriouch.at.webry.info/201904/article_8.html
「タワーリング・インフェルノ」
http://puripuriouch.at.webry.info/201308/article_2.html
「栄光への脱出」
https://puripuriouch.at.webry.info/201712/article_5.html











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