【ネタバレ】 映画「ターミナル」

THE TERMINAL (2004)



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空港を破壊するトム・ハンクスも、無能な責任者もみんな逮捕でいい

暑くて死にそうでござる・・・
令和最初の洋画祭り第6弾、もとになった実話は耳にしてたので、映画も楽しみだったのですが、フタを開けたら、あまりのリアリティーのなさに頭が痛くなったガッカリ作品「ターミナル」をお送りしたくないけど、お送りするでござる・・・
スピルバーグ監督にトム・ハンクス主演の実話映画といえば、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「ブリッジ・オブ・スパイ」もよくできていたのに、なぜ本作だけアホ映画になてしまったか?
それはたぶん「空港ターミナルで生活する」という点以外、実話要素ゼロで脚本家が妄想でデッチ上げたストーリーになってしまたからでしょう。

実話ではイラン人がパリのシャルルル・ド・ゴール空港で18年間暮らしたそうで(すごい!)、製作者は大金を払ってこの話の映画化権を買っているにもかかわらず、それを使わないでオリジナル・ストーリーにしてしまった・・・ ということは、実話はあまり「いい話」要素がなかったのかもしれません。
それでも18年もどうやって空港で生活したのか興味を引かれるし、(多少のアレンジは入れるにしても)実話をもとに映画化してほしかった。
なお、スピルバーグの失敗作は常に脚本がダメなのであって、演出はどんな作品でも高水準だと思うのです。
そのへんはさすがスピルバーグ、だてにヒゲを生やしてません。

またしても音楽はジョン・ウィリアムズ
相変わらずいい仕事ですが、昔のようなメガヒットは出なくなったな
https://www.youtube.com/watch?v=qs92OlYA2N8

架空の国クラウコジアからビクター・ナボルスキートム・ハンクス)がニューヨークの空港に到着したよ。
「ワン・フロム・ザ・ハート」とちがい、さすがに今回の空港は本物だろうと思ったら、これ全部セットだって!すげー(本物はテロ警戒のため撮影許可降りなかったって)
ところがビクターが飛行中に祖国では内戦が発生、政府が倒されパスポートが無効に。
これでは入国も出国もできない、彼はターミナルでプラプラするしかない!

もし現実にこういう事態が発生したら、さすがに誰かがどうにかしてくれると思うんだけど・・・ 元ネタになった実話の人は、いったいどういう事情で18年も・・・ その辺の経緯を映画で見たかったのにガッカリだよ!
無責任な空港管理者は、この状況を「トワイライトゾーンアウター・リミッツみたいなもんだよ、「高度2万フィートの悪夢」とか「蟻人の恐怖」、見たことあるだろ?」と、オタクっぽく説明するのですが・・・

「高度2万フィートの悪夢」のネタバレもしてるので、よかったらどうぞ
https://puripuriouch.at.webry.info/201309/article_10.html

「アウター・リミッツ」は毎回異なる宇宙人や怪獣が登場するTVシリーズで、日本の「ウルトラQ」「ウルトラマン」の元祖といえそうです。
「蟻人の恐怖」については、こちらで詳しく・・・
http://karapaia.com/archives/52222082.html

日本での放送時のタイトルが「空想科学劇場 アウターリミッツ」だったそうで・・・
そう、「ウルトラマン」も初回放送時は「タケダ空想科学劇場」と頭についてたんだよ!
なんて懐かしく思い返しながら物語に戻りますが。

ビクターは初めは残パンや使い残しのケチャップを集めたり、次にカートを所定位置に戻した際に受け取る預かり金の返却をセコセコ集めたり、このへんのサバイバルのエピソードはおもしろい。
やがて機内食を配送する若者が、ある条件と引き換えにメシを恵んでくれるようになる。
その条件とは、入国ビザ申請窓口の美人さん(若者の意中の人)について情報を集めること。
その結果、この美人さんがトレッキー(「スタートレック」オタク)であると判明。
カーク船長ウィリアム・シャトナー)が「ラブライブ!」海未ちゃん押しだと知ったら、この美人さんはどう思うのだろう・・・
あ、若者と美人さんは後に結婚するが、別にどうでもいい話。

ついには建設業の経験を生かして空港内で大工さんとして職を得るビクター、どうにか安定した暮らしを送れるように。
前半はまあまあ楽しめたといえるのですが、薬品持ち出し騒ぎのあたりからインチキ臭くなってくる。
あるロシア人旅客が正規の手続きを踏まずに薬品を持ち出そうとした騒ぎに、通訳として担ぎ出されるビクター
今ではすっかり入国・出国ルールのプロとなっていたビクターは、情に流されロシア人が薬を持ち出せるよう、うまくごまかしてあげるのだが・・・

「場合によってはルールを守らなくていい」みたいなことを言ってますが、入国・出国のルールは一番厳格に守らなけれないけない法律でしょう。
「ブリッジ・オブ・スパイ」では「ルールを守ることが法治国家の基本だ」みたいな、今回とは正反対のこと言ってたよね、トム・ハンクス。(あちらでは弁護士だから)

そんなこんなで話はドンドンありえない方へ。
大工の特権を生かして、空港内のタイルを少しずつ集めて、恋したスッチーさん(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)のために(勝手に)噴水を作ったり。
ありえねー!
ビクターをニューヨーク市内に行かせるため、インド人掃除婦がモップでクラウコジア行きの便を止めたり。(この掃除婦のおじさん、逮捕されてインドに強制送還だけど・・・)
もう「ET」なみの(お子様向け)ファンタジーとなってしまいました。

実はビクターには、どうしても果たさなければならない使命があった。
亡き父がジャズの大ファンで、とあるミュージシャンのサインを欲しがっていたのだ。
ようやく内戦が終わって、帰国のチケットもいただけたというのに、そのサインをもらってからでないと帰れないのである!
なんというアホらしい・・・ 故郷に家族はいないのかもしれないが、とにかくいったん帰国して家や友人たちの無事を確認するのが先だろ!

今や仲間となった空港職員たちの協力で、ついに「不法入国」するビクター
例のミュージシャンからサインもらったよワーイ
タクシーで空港に帰るところでEND。
運転手に「我が家に帰るんだ」と告げるビクター、空港はお前の家じゃない!
逮捕されたインド人のおじさんはどうするだ!
こいつがもらったサインを引き裂いてやりたい・・・

実話の方がどんな風だったのか気になるんだけど・・・ だからこの映画を見たのに、安っぽい子供が書いたようなドラマを見せられて腹たちプンプンざえもん!

スティーヴン・スピルバーグ監督作品のネタバレ
「レイダース/失われた聖櫃(アーク)」
http://puripuriouch.at.webry.info/201410/article_14.html
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
http://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_17.html
「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
http://puripuriouch.at.webry.info/201704/article_6.html
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
https://puripuriouch.at.webry.info/201808/article_2.html
「プライベート・ライアン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201712/article_4.html
「マイノリティー・リポート」
http://puripuriouch.at.webry.info/201707/article_16.html
「E.T.」
http://puripuriouch.at.webry.info/201706/article_3.html
「ジュラシック・パーク」
http://puripuriouch.at.webry.info/201607/article_8.html
「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」
http://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_22.html
「激突!」
http://puripuriouch.at.webry.info/201409/article_10.html
「未知との遭遇」
http://puripuriouch.at.webry.info/201407/article_3.html
「ジョーズ」
http://puripuriouch.at.webry.info/201406/article_8.html
「トワイライト・ゾーン/超次元の体験」
http://puripuriouch.at.webry.info/201309/article_10.html
「1941」
http://puripuriouch.at.webry.info/201302/article_3.html
「宇宙戦争」
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_13.html
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201902/article_6.html

トム・ハンクス出演作品のネタバレ
「プライベート・ライアン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201712/article_4.html
「ダ・ヴィンチ・コード」
http://puripuriouch.at.webry.info/201710/article_2.html
「天使と悪魔」
http://puripuriouch.at.webry.info/201803/article_19.html
「フォレスト・ガンプ/一期一会」
https://puripuriouch.at.webry.info/201804/article_16.html
「アポロ13」
https://puripuriouch.at.webry.info/201808/article_12.html
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
https://puripuriouch.at.webry.info/201902/article_6.html

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ出演作品のネタバレ
「マスク・オブ・ゾロ」
https://puripuriouch.at.webry.info/201805/article_16.html









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この記事へのコメント

綾小路清隆(仮名)
2019年05月12日 00:43
えー!この映画、感動作って散々言われてたけど…
確かーに、絵本でみたことあるっぽいような内容ですね…
そういえば、この映画の後々に製作された「戦火の馬」も若者ウケしそうな感動映画だったっけ(観てないけど感動映画らしいです…他のサイトで散々言われてたけど…)
あうち
2019年05月12日 11:44
ターミナル、世間での評判はいいようです。
もしこれがファンタジーの世界だったら、たとえばララランドののルルル空港の物語・・・ とかだったら、そんなに気にならないかも。
そう、たとえばアニメとかだったら・・・
実話と思って見たから、ガッカリしたんだろうと思います。

戦火の馬というのは初めて聞きましたが、戦前の映画みたいなタイトルですな・・・
綾小路清隆(仮名)
2019年05月12日 13:21
「戦火の馬」はこの映画と同じスピルバーグ映画ですね…観てないけど…
ちょうど「リンカーン」と同じ時期の映画だったみたいですね。
「リンカーン」は「戦火の馬」やこの映画みたいな
お涙頂戴映画じゃないようで、戦争を終わらせる決意と人間の尊厳に苦悩する男みたいな映画らしいですね。
スピルバーグの信念には、『重い映画と楽しい映画は同時期にやるんじゃい』というモットー?があるようです(これも何かのインタビューで言ってたような…)
あうち
2019年05月12日 20:30
なるほど、楽しい映画(エンタメ)でお金を稼いで、重い映画で監督としての評価を上げる・・・みたいな感じでしょうか?
たしかに両方に成功してる監督は少ないですね。
重くて楽しい映画?があればベストですかね・・・
綾小路清隆(仮名)
2019年05月13日 16:41
スピルバーグが近年、このモットーでやった映画が「ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書」と「レディ、プレイヤー1」ですね。
「ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書」はスピルバーグ映画では珍しくメリル、ストリープが主演した映画で、ベトナム戦争下の頃に起きたペンタゴンペーパーをスクープした事件を描いたようです。
一方のレディ、プレイヤー1の方はスピルバーグがVRのジャンルに挑んだ映画ですね。VRの世界を描いた映画ながら、日本っぽい要素が溢れた映画らしいですね。後者は早くみたいなあ…
あうち
2019年05月13日 18:19
ペンタゴンペーパーズは初耳ながら内容は察しがつきそうな・・・
100%政府と軍部が悪者にされる映画ですね笑

「レディ、プレイヤー1」ってスピルバーグでしたか。
もうじき金曜ロードショーでやるみたいですが。

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