【ネタバレ】 「ノパルガース」 ジャック・ヴァンス

NOPALGARTH (1966)
Jack Vance


ノパルガース (ハヤカワ文庫SF)
ノパルガース (ハヤカワ文庫SF)


わーい、変な異生物に寄生されたよ

SF小説7冊一気読み第2弾!
異世界の描写に定評があるというジャック・ヴァンスを初めて読んでみました。(あ、短編は読んだことあるかな?)
中編で読みやすい「ノパルガース」でーす。
ま、おもしろいっちゃーおもしろいんだけど、クライマックスの展開がかなり強引でB級感プンプンになってしまったのは否めない・・・

科学者ポールは突如出現した宇宙人に拉致された。
カエルかトカゲから進化したらしい彼らは、なんとも不愉快で吐き気を催すような存在。
ポールが連れていかれた惑星イグザックスは数世紀におよぶ戦争で荒廃しきっているものの、今まさにその戦争が終わりを告げようとしているところ。
「チチュミー」「トープチュ」という2つの陣営が争っていたのだが、その争いがポールに何の関係があるの?
「このゴーグルをつけてみろ」
言われた通りに装着して空を見てみると、うぎゃー! 空中いっぱいに透明でフワフワした、しかし蜘蛛のように醜い生き物が無数に浮遊している!
「これが謎の異生物ノパルだ」
戦争で勝利を収めた「トープチェ」陣営のもとに、敗北した「チチュミー」陣営の捕虜たちが連行されてくる。
うぎゃー! 捕虜たちの頭部には気色悪いノパルが取りついている!
ノパルは精神寄生生物、人間の思考や精神力を食料としている。その体はこの宇宙の通常の物質ではないようだ・・・」
このノパルに寄生されたイグザックス人「チチュミー」、取りついていたノパルを殺して浄化されたイグザックス人「トープチュ」、ということらしい。

ことの起こりは数百年前、たまたま何かの装置内に転落したイグザックス人が強い放射線を浴びてしまい、死んだかと思ったら生きていた。
蘇生した彼が目にしたのは、空中に無数に漂う気色悪い生物のようなもの・・・
しかもすべてのイグザックス人の頭上にも、それがピッタリ貼りついてるではないか!
放射線によって彼に取りついていたノパルが死んだため、ノパルの存在が見えるようになったのだが、彼こそが最初のトープチュ、ここからノパルを駆除する長い長い戦いが始まったのである。
何しろチチュミーノパルによって精神を操られ、トープチュが邪悪な存在にしか見えなくなっているので、徹底的に迫害しまくる。
トープチュ側はノパル駆除装置(拷問台にしか見えない)を発明、チチュミーを捕えては装置にかけ次々と浄化していく。(浄化される方は大変な苦痛が伴う)
そんでもって今、ポールの眼前で最後のチチュミー捕虜が浄化され、イグザックスは完全にトープチュの星となった。(だが数か月すると浄化の効果は薄れて再びノパルが取りつく、そうなったら再び大変苦しい思いをして浄化しないとならない)

ポール「なるほど・・・ で、私にどうしろと?」
「お前もチチュミーなんじゃー! 鏡を見てみろ」
うぎゃー! 地球人である私の頭部にも気色悪いモンが貼りついてるー!
「浄化してやるからこっちこい」「痛い痛い痛い痛い」
地獄のような苦痛の果て、ついにトープチュとなったポール
すると不思議なことに、あれほど不快に感じたイグザックス人が、威厳のある尊敬できる人々に見えるではないか笑(今まではノパルによって主観を歪められていた)
「どうもありがとう」
「実はノパルは、ノパルガースという星から惑星イグザックスへと飛来することがわかっている。お前、今から2週間以内にノパルガースノパルを全部駆除してこい」
「なんで私が?」
ノパルガースはお前の星だろーが!」
「え?地球のこと?」
「イヤならノパルガースを破壊する(その方がてっとり早い)、ハイこれ駆除装置の設計図と活動資金の金塊ね」

というわけで地球へと送り返されたポール、とりあえず廃工場跡に本拠地を構え、駆除装置を完成させ、同僚の科学者ターバートを浄化してトープチュにするのだった。
「ふー、こんなペースじゃ、とてもじゃないが2週間で地球全体の浄化なんて間に合いっこないぜ」
当たり前だが地球もノパルに満ちあふれ、人類すべてが寄生されたチチュミーだったのである。
死んだノパルの残骸を材料に作った「ノパル布」ノパルを包んで押しつぶし、殺せるという発見はあったが・・・(ただしそれは手でつぶすのではなく精神力・念動力で行う)
ここでノパルとは一体なんじゃろー? と考察する2人の科学者。
その実体はこの物質宇宙にあるのではなく、この宇宙と相似の「パラコスモス」(精神や思考の世界?)にあるのではないか・・・ すると見えてきた見えてきた、パラコスモスの世界が見えてきた・・・

無数のノパルが何かと戦っている・・・ 宇宙から伸びる「ヒゲ」のようなもの・・・ ノパルどもはそれに食らいついて戦っている!
精神寄生生物はノパルだけではなかった、パラコスモスを支配する強大な異生物、その名はゲアー
トープチュとは、ノパルを殺すことによってゲアーに精神を支配された人々だったのだ!
この話を聞いたイグザックス人はショックを受けるが(彼らは脳の構造が地球人とちがうため、ポールたちのようにハッキリとパラコスモスの世界が見えない)、地球人と協力してゲアー退治に乗り出す。
パラコスモスの異生物たちは、こちらの物質宇宙にも対応する実体があるのではないか?」というアイデアに基づき、ポールが「なんとなくこっちのほう」と指し示す方向へ、宇宙船でひとっとび。
ゲアーの惑星を見つけた!(安直)
その正体は「首のないゴリラ」のような怪物、惑星に栄養分が少ないのでパラコスモスから精神エネルギーを吸収する生物へと進化したらしい。
戦ってゲアーをぬっ殺したよ、バンジャーイ

「こんな感じでノパルの実体もやつけよう」
「いや、ちょっと待って。ノパルノパル布の原料になるし」
そう、ノパルゲアーの他にもパラコスモスで活動する精神寄生生物はいるかもしれない。
ノパル布を頭に巻いておくと、そういった生物の寄生を防げるみたいだし、有効利用したほうがいい・・・
というわけで、おしまい。

パラコスモスってなんやねん!


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