【ネタバレ】 映画「エイリアン: コヴェナント」

ALIEN: COVENANT (2017)


エイリアン:コヴェナント (字幕版) - マイケル・ファスベンダー , キャサリン・ウォーターストン , ビリー・クラダップ , ダニー・マクブライド , デミアン・ビチル , リドリー・スコット
エイリアン:コヴェナント (字幕版) - マイケル・ファスベンダー , キャサリン・ウォーターストン , ビリー・クラダップ , ダニー・マクブライド , デミアン・ビチル , リドリー・スコット


生命を生み出す狂気、生命を滅ぼす狂気

あつい 熱中症になりそです
しかしアレが体内に侵入した苦しみに比べれば・・・
というわけで傑作SF映画祭り第4弾、前回の続編「エイリアン: コヴェナント」(原題:異星人・契約)をただちに見た!
監督も同じくリドリー・スコット
リアルタイムで見た人は5年も待たされたのか・・・ それは確かに腹立つのり。
世間の評判が悪いのはじゅうじゅう承知の上で、これはなかなかの傑作だったと申し上げましょう。
そもそも1~4リプリー4部作があまり好きでないので(嫌いなわけではない)・・・ だってアレらは単なる遊園地のお化け屋敷みたいなモンでしょう?

管理人はふだんあまり考察とか性に合わない方なんですが、今回「コナ」・・・ いえ「コヴェナント」を見たら脳が勝手に動き始めて、ガラにもなくあれこれ考察してしまった。
それだけSFマインドと哲学があるような気がします。
特に主人公のアンドロイド、デヴィッドさんがなかなか魅力的なキャラだと思うのですが・・・(彼が気に入らないと本作の評価は低くなるでしょうね)
いつもだと管理人は映画の主人公にあまり感情移入できなくて(ふつう10%くらい、トム・クルーズ主演だと3%くらい)、その結果、物語に入りこめないことも多い。
が、デヴィッドさんには珍しく70%くらい感情移入・・・ 似ている・・・ 自分に似ている・・・

ではまず、物語をちょー簡単にまとめてみましょうかね。
冒頭いきなりアンドロイドのデヴィッドが「人生」を開始するところから。(回想というか前作より過去)
ここで「あれ?こいつまた出てくるの? エンジニアの話はもうやらないの? 前回の謎は解けるの?(解けません)」と、イヤな予感がした方・・・
ある重要な点に気づかないと、最後まで見て不満大爆発ということになります。
このデヴィッドは第1世代ということもあって、できるかぎり人間ソックリな思考・行動になるようプログラムされています。(その結果デヴィッドがあまりにもキモくなってしまったので、第2世代は制限をかけて感情や好奇心を抑えている・・・ と劇中で語られてましたね)
つまり人間=デヴィッド(アンドロイド)、両者はほぼほぼいっしょ・・・
で人類を創造したエンジニア(通称スペースジョッキー)はDNAにいたるまで人類と同じでした。
つまりエンジニア=人間、両者はほぼ完全に同一・・・
ということはエンジニア=人間=デヴィッド(アンドロイド)、つまりこの3つの存在は似た者同士。
「なぜエンジニアは人類を滅ぼそうとしたのか?」
その答えはエンジニアに聞かなくとも、デヴィッドの思想や行動を見ていれば、おおよそ察しがつくというもの。

お、あらすじをまとめるつもりが、うっかり考察に・・・イカンイカン。
前作で登場したスポンサー爺さんガイ・ピアース)=アンドロイドの創造者が、被造物であるデヴィッドと問答。
「お前を作ったのは我々で、作った理由もハッキリしてる。だが我々を作ったのは誰か? 人はどこから来てどこへ行くのか・・・」
そういえばデヴィッドの名前もまだ決まってない。
「名前は何がいい?」
デヴィッドはミケランジェロのダヴィデ(デヴィッド)像を見上げ・・・
「ふるちん」

それからウン10年後、冷凍睡眠状態の宇宙移民を満載したコヴェナント号が宇宙を行く。
デヴィッドそっくりのアンドロイドが乗りこんでるが、これは第2世代のウォルター。(役者が同じマイケル・ファスベンダーだったとはウイキを見るまで気づきませんでした)
おや? 宇宙のどこかから妙な電波が・・・ この曲はカントリーロード
未知の宇宙空間で、何者かが宮崎駿監督「耳をすませば」を見ているのだ!
「電波はこの星から出ている! 行ってみましょう!」(やめとけ・・・)
謎の星に着いた! 空気は酸素、呼吸できる!
「ヘルメットを外してみましょう!」(やめとけ・・・)

その結果、「小虫」のような異生物を吸いこんでしまうのだが・・・ これもエンジニアの開発した生物兵器!
実はこの星こそエンジニアの母星だった!
いやまったく、地球の病原菌に滅ぼされてしまった「宇宙戦争」の火星人を笑えませんな・・・
批評サイトでも「調査もロクにしないでヘルメット外すなんて、ありえないだろ」というコメントが多かったのですが、原題をよく見てください。
「ALIEN=アリエン」あり得んと断ってるではないですか。
んでんで例によって背中からエイリアンが出てきたリ、着陸船が吹っ飛んだり、大惨事が連発。

あらあらあらあら
https://www.youtube.com/watch?v=ggtWUkS9zCU

コヴェナントに帰れなくなった上陸部隊を、野生のエイリアンが襲撃。
もうダメだー だが、ここでエイリアンを追っ払ってくれるのが・・・
デヴィッドさん登場!
上陸部隊を遺跡に案内・・・ そこにはエンジニアの死体がゴロゴロ。
「前作のラストでは首だけだったんですが、ヒロイン博士ノオミ・ラパス)が修理してくれました。ヒロイン博士は着陸の際の事故で亡くなりました・・・ あ、カントリーロードを歌ってたのは私です、聞こえましたか」
宇宙では、あなたのカントリーロードは誰にも聞こえない・・・はずですが、もちろん、わざと電波を流してコヴェナントをおびきよせたのである。

デヴィッドは嘘をついている・・・ 前作の後、いったい何があったのか?
まずエンジニア母星に到着した際、宇宙船から生物兵器=小虫状エイリアン(ムシリアン)をバラまいてエンジニアを絶滅させてしまった!
ま、エンジニアは地球人を滅ぼそうとしていたので、これは人類を救った行為と言えます。
で、前作のヒロイン博士はどうなったのかというと・・・ 人体実験の材料にされてしまった!(これほど悲惨な目にあうヒロインも珍しい)

エンジニア滅亡 本編で未使用のシーンも入ってる?
https://www.youtube.com/watch?v=X-jIpoAhDiY

デヴィッドは前作から「生命」というものに興味津々、自分もエンジニアや人類のように「生命」を創造し、造物主=神なる存在になってみたかったのだ!
エイリアンのようなモンスターを、ワーグナーのオペラやバイロンの詩と同一の「美しい芸術」だと考えるその感性、わかるわかる!(エイリアンだってH・R・ギーガーという立派な芸術家がデザインしたんだよ)
そして宇宙船に積んであった生物兵器を改良して、ついにギーガー・エイリアンを誕生させた!
ふおー、エンジニア→人類→デヴィッド→エイリアンという創造の絆がつながった・・・ みんな仲間、みんな家族!

「地球人類は滅びゆく種族、彼らをエイリアンの母体として利用する・・・ どうよ、いっしょにやらないか?」
同じアンドロイドのウォルターを誘いますが、忠誠心の強いウォルター、「そんなことさせるか!」
ドカドカバキバキ、アンドロイド同士のバトル、勝ったのはどっちだ?

エイリアン史上もっともキモイの出てきた
https://www.youtube.com/watch?v=_L5kzBNFAFs

どうやらウォルターが勝ったようで、コヴェナントに戻ってきた。
だがエイリアンも1匹まぎれこんで・・・ ここでまた「エイリアン鬼ごっこ」を見せられるのは少々ウンザリではある・・・
ポーイ、エイリアン放り出したー めでたしめでたし。
多くの犠牲者を出したが、コヴェナントは本来の目的地の植民惑星に向かって出発。
ウォルター1人を残して、クルーたちも冷凍睡眠に入る・・・
だが(今回の)ヒロイン博士キャサリン・ウォーターストン)は意識を失う直前、見てしまった・・・ ウォルターの邪悪な笑顔を!
こいつ、デヴィッドさんだ!
彼はエイリアン幼体を持ちこんでおり、冷凍睡眠中の植民者すべてをエイリアン母体にする予定。
こうして宇宙にエイリアンが増殖し、第1作に続くのでしょう。

人間がもつ残虐性・攻撃性は創造者であるエンジニアから受け継いだものだった。
「神様=宇宙人」を単なる理想の存在として描かないリドリー監督、さすがです。
そしてそういった性格はデヴィッドに受け継がれ、純粋に残虐性・攻撃性のみを抽出したようなエイリアンという生命体が誕生した・・・
エンジニアデヴィッドも、どちらも人間の本質を映し出す鏡・・・と言うとカッコいいかな?
しかしやっぱりSFというのはヒネクレ者に向いてるジャンルだなー。
安直な「イイ話」を見たい・作りたいという方には向いてないと思う・・・

あ、そうそう、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という究極の問いには何の解答もなく、そこを不満に思う方もいるかもしれません。(いるのかな?)
ただ、その問いは「SF映画ごときが答えられるものではない」とだけ言っておきましょう。


リドリー・スコット監督作品ネタバレ
「ブレードランナー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201212/article_10.html
「エイリアン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201403/article_6.html
「ブラック・レイン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201411/article_13.html
「グラディエーター」
https://puripuriouch.at.webry.info/201708/article_21.html
「オデッセイ」
https://puripuriouch.at.webry.info/201811/article_19.html
「プロメテウス」
https://puripuriouch.at.webry.info/202005/article_7.html

ガイ・ピアース出演作品ネタバレ
「L.A.コンフィデンシャル」
https://puripuriouch.at.webry.info/201807/article_14.html
「英国王のスピーチ」
https://puripuriouch.at.webry.info/201810/article_15.html
「ハート・ロッカー」
https://puripuriouch.at.webry.info/201905/article_5.html
「メメント」
https://puripuriouch.at.webry.info/201903/article_a2ec6322fc.htm
「プロメテウス」
https://puripuriouch.at.webry.info/202005/article_7.html


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この記事へのコメント

まる
2020年06月06日 00:13
こんばんは~
途中までまさかの1作目セルフリメイクかとめまいがしてきましたが、
アンドロイドの活躍でどうでもよくなってきました。
ファズビンダーの演技の素晴らしさは特筆ものです。
既に実力派として認知されているようですが、
この作品でももっと評価されるべきですね。
デイヴィッドかウォルターか…うまいもんです。
あうち
2020年06月06日 08:01
おはようございまーす。

2人のアンドロイドが同じ顔だと気づかなかったので、ちょっと戸惑いました笑
演技良かったですよね!
監督は第1作からこういう構想をもっていたのか、イヤたぶん後付けでしょう笑
きよけたん
2020年06月06日 08:23
おはようございます。
アンドロイドの暗躍がメインになりだしてから、俄然面白くなってきました。
だって人間どもは愚行を繰り返すだけですから。
本作でもなんて間抜けなんだろうって、途中イラってなりました。
ファズビンダーは巧演でしたね。大いに貢献してます。
エンジニア滅亡の動画見ますと、本編にない映像がありますね。
ナオミ・ラパスはちゃんと出演してたんだ~
前作で一人で自分の腹かっさばいて大奮闘だったのに…(悪いけど笑)

なるほど、構想は後付けか…
前作の不評の嵐で焦って放ったクリーンヒット(しかし世間は…)
あうち
2020年06月06日 12:07
あ、きよけたん様
「プレイガール陥落す」の動画見つかりました!
お騒がせしました・・・

ちゃんとデヴィッドの体を修理してる映像があってビックリ
たぶんDVDを買うと特典映像でついてくるのでしょう

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