【ネタバレ】 「廃墟の東」 ジャック・ヒギンズ

EAST OF DESOLATION (1968)
Jack Higgins


廃墟の東 (ハヤカワ文庫 NV (373)) - ジャック・ヒギンズ, 佑光, 白石
廃墟の東 (ハヤカワ文庫 NV (373)) - ジャック・ヒギンズ, 佑光, 白石


凍てつくグリーンランドの荒野に、お宝キラリン

夏もようやく終わったし、読書の秋!
ジャック・ヒギンズ3冊一気読み第1弾、佳作「廃墟の東」をお送りします。
小説のネタバレも久しぶり、久しぶりすぎて本を右から開くのか左から開くのかも忘れてた・・・
まずは主人公ジョウ・マーティンの紹介から。
軽飛行機のパイロットである。
昔は小型飛行機はすべて「セスナ」だと思ってたし、軍用四輪駆動車はすべて「ジープ」だと思ってたし、カップ麺はすべて「カップヌードル」だと思っていたし、宇宙人の宇宙船は「UFO」だと思っていた。
が、今はわかってます・・・ よくわかってます・・・
マーティンは極寒の僻地グリーンランドを根城に、ナントカっていう水上飛行機(わかってないやんけ!)で人や物を運ぶ、空の運び屋。
もうちょっとで貯金がたまるので、新しい飛行機を買って、自分の会社を立ち上げるだ。
過去に結婚に失敗した苦い過去、そしてアルコール中毒をどうにか克服したゲロ臭い過去がある。
いかにもヒギンズな、暗い過去のある孤独な主人公。

もう1人の重要な人物、それはアメリカの有名俳優ジャック・デイフォージ
明らかにヘミングウェイを意識してる彼、豪華ヨットでグリーンランドを周遊しながらトナカイなどの狩猟をブイブイ楽しんでるアウトドアおじさん。
一見羽振りがよさそうだが、実は彼の全盛期は過ぎており、ここ数年まともな仕事がない「過去の人」なのだ・・・
今は休暇を楽しみながら、期待をかけている新作映画からの出演オファーを待っている。
で、ある日彼は運命の手紙を受け取る・・・

そんな2人の交流を読んでるうちに、保険会社の調査員2名と美しい未亡人が現れ、マーティンに調査飛行の仕事を依頼する。
グリーンランドの奥地に横たわるセスナ・・・じゃなくてナントカって軽飛行機の残骸。
調査員「それを調査したいので、飛行機をチャーターしたい」
未亡人「パイロットは私の夫です。夫が死んだので私は未亡人になりました」
マーティン「そうすか・・・ じゃ、飛んでみましょうか」
飛んでみました。
セスナの残骸はあるが、パイロットの死体がない!
そして乗客と思われる死体ひとつ(これは飛行申請書に記載されている)、そしてもうひとつ、謎の死体!(パイロットではない)
マーティン、口笛ぴゅーぴゅー ん?心当たりがあるのか?
実はセスナをここに墜落させたのは、他ならぬマーティンだったのである!

それはしばらく前、マーティンがまだカナダで仕事をしていた時のこと。
怪しい男Aが「誰かこのセスナを操縦してヨーロッパまで行ってくれんかー。わしも少しは操縦できるんだけど、大西洋を越える自信はないのよ」
金が欲しかったマーティンは怪しいと思いつつも4000ドルでヨーロッパへの飛行を引き受ける。
大西洋に出るまでは順調なフライトだったが・・・ トイレに隠れていた怪しい男Bが登場、マーティンに銃を突きつける!
「パイロットは操縦してなさい。怪しい男A、俺に分け前を払わずトンズラするとは許せん!」
実は後になって判明するが、このセスナには盗まれた巨大エメラルドが隠されており、怪しい男たちは盗賊団だったというわけ。
機上で殺し合い、怪しい男たちは2人とも死亡。
マーティン「うわ、こりゃとんでもない面倒に巻きこまれたわー。警察に行っても信用してくれるかわからんし・・・」
金は前払いでもらってるし、この機体はグリーンランドの奥地にポーイ、マーティンはパラシュートで脱出するのだった。
(エメラルドはどうしよう、後でこっそり回収しようかな・・・)

というわけで、おわかりのように2つの死体は怪しい男たちのものだし、自称調査員・自称未亡人も盗賊一味だったわけである。
マーティンの相棒でグリーンランド人パイロットの若者アーニイが、いち早くエメラルドを回収して隠しており(これが彼の命取りとなるが)、牙をむきだした悪人一味との命がけの駆け引きが始まる。
マーティンと仲間たちは追いつめられ・・・
「俺たちの目的はエメラルドだから、抵抗しなければ命は奪わない」
降伏するしかないマーティンたち。
ジャック・デイフォージが人質として悪人たちと同行することに。

ここで判明する意外な事実・・・ アーニイを殺したのは悪人一味ではなかった!
実はデイフォージアーニイからエメラルドを巻き上げようとして、うっかりショットガンの引き金を引いてしまったのである。(ほとんど事故)
「大金持ちのあなたが、なぜそんなことを?」
「受け取った手紙に書いてあった・・・ 新作映画の企画がポシャッたと・・・財産は全て差し押さえられてるし、俺はもうおしまいなんだ」
軽飛行機の操縦ができるデイフォージ、悪人たちに「俺の操縦する水上機でトンズラしないか?そうすれば警察の追跡をかわせるぞ。そのかわりエメラルドを売り払った50%を分け前にくれ」と提案。
悪人たち「おっけー」

こうして飛び立つデイフォージの水上機、だがそれは一直線に断崖に激突、大爆発!
デイフォージは悪人を道連れに、ヒーローとして散っていったのである・・・
ちなみに悪人に渡したエメラルド入り革袋の中身は入れ替えてあり、本物のエメラルドは地上に残った愛人が預かっていた。(たぶん最後は警察に提出すると思われる)
それほどボリュームのない薄い本ですが、なかなか錯綜したプロットでした。
最後はデイフォージにいいところもってかれて主人公形無し!


ジャック・ヒギンズ作品のネタバレ
「鷲は舞い降りた(完全版)」
http://puripuriouch.at.webry.info/201704/article_16.html
「脱出航路」
https://puripuriouch.at.webry.info/201905/article_15.html
「サンタマリア特命隊」
https://puripuriouch.at.webry.info/201801/article_7.html
「非情の日」
http://puripuriouch.at.webry.info/201402/article_4.html
「裁きの日」
http://puripuriouch.at.webry.info/201609/article_2.html
「テロリストに薔薇を」
http://puripuriouch.at.webry.info/201307/article_12.html
「嵐の眼」
http://puripuriouch.at.webry.info/201411/article_19.html
「虎の潜む嶺」
http://puripuriouch.at.webry.info/201503/article_5.html
「地獄の鍵」
http://puripuriouch.at.webry.info/201303/article_1.html

ジャック・ヒギンズ原作の映画化作品ネタバレ
「鷲は舞いおりた」
http://puripuriouch.at.webry.info/201704/article_22.html


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