【ネタバレ】「ステップフォードの妻たち」アイラ・レヴィン

THE STEPFORD WIVES (1972)
Ira Levin


ステップフォードの妻たち (ハヤカワ文庫NV) - アイラ レヴィン, Levin,Ira, 圭吾, 平尾
ステップフォードの妻たち (ハヤカワ文庫NV) - アイラ レヴィン, Levin,Ira, 圭吾, 平尾


意外にもSF? 世にも不思議な物語みたいな

映画原作3冊一気読み、2冊目!
天才アイラ・レヴィンの、2度も映画化されたらしい「ステップフォードの妻たち」をお送りします。(どちらも未見ですが、新しい方はニコール・キッドマンマシュー・ブロデリッククリストファー・ウォーケンなど出演で面白そうだな)
かつてベストセラー作家D・R・クーンツが著書「ベストセラー小説の書き方」の読書ガイド篇で、「レヴィン『ローズマリーの赤ちゃん』『ブラジルから来た少年』の間に挟まれた2作は大したことないよ」と語っていましたが、その2本のうちの1本が本書。
なるほど、たしかにレヴィンにしては大したことない!(ツマランとか駄作とか言うほどではないが、中の下くらいでしょうか)
たとえば「ミステリーゾーン」(1時間もの)の1エピソードとして鑑賞すれば、まあまあな感じかもしれませんが・・・2時間の映画にするにはボリュームが足りないかなあ。
さすがのレヴィンも、「死の接吻」「ローズマリーの赤ちゃん」レベルのボルテージの高い作品を連発、というわけにはいかなかったようで。(しかも本書執筆前に奥さんと離婚して、精神的な落ちこみもあったようだ)

それでは天才作家の手になる凡作、どんな物語か見てみましょう。
ナントカ州郊外のナントカって町(あ、思い出した。ステップフォードだ)に引っ越してきたナントカ夫人のナントカさんが主人公。
新しい家は大都会から近いのに手ごろな価格、すげー優良物件で大満足!
主人公はプロのカメラマンとしてバリバリ活躍する職業婦人、旦那も進歩的な人で奥さんをサポートする。
だが、このステップフォードの奥さま方は・・・ 皆が皆、料理や掃除・洗濯に忙しい、家からほとんど出ない昔ながらの「良妻」ばかり。
なんか、おかしい・・・

しかも男性しか入れない「男性協会」なる組織があって、旦那さま方は漏れなく加入している。
主人公の旦那も、「よし、僕も加入して内部から組織を改革するよ!」ときばっていたが、だんだん組織に洗脳されていくようだ・・・
そんな町にも2名ほど「出たがりの妻」がいて、主人公と友人に。
だが1名(友人A)はしばらくして、別人になったように「良妻」に変身してしまう。
さらに図書館で調べたところ、昔はステップフォードにも「婦人協会」があって女性の地位向上のためバリバリ活動していたらしいのだが、それも自然消滅・・・ 会員はすべて「良妻」になってしまったというのも、何か怪しい。

友人Bは、「ステップフォードにある化学工場が原因ではないか」という説を立てる。
工場から排出される化学物質が女性の闘争心を抑制し、「良妻に変えてしまう」のではないかと・・・(似たような事例が過去にアメリカのどこかであったらしい)
なるほど、なるほど。
その線で調査を進める主人公だが、ついに友人Bまでが別人のような「良妻」に!
「次は私の番・・・」戦慄する主人公、ここで恐るべき事実に気がついた!
「男性協会」会長はかつて、ディズニーランドでロボットの管理をしていた技術者・・・
そうだ!別人のように変身した妻たちは、人間ソックリなロボットなんだ!笑
本物はどこかで処分されちまったんだ・・・

「ローズマリーの赤ちゃん」同様、主人公が頭おかCのか、周囲の人間たちが本当に陰謀を企んでるのか、わからなくなってくる展開です。
雪のふる夜、主人公は我が家から、夫から逃走する。
目指すは最近引っ越してきたばかりの黒人女性(友人C)の家。
彼女はまだ正常だし、いっしょにステップフォードから脱出しよう。
だが警察までグルになって男たちが追ってくるし、主人公ついに捕まった!
「バカだなあ、人間ソックリのロボットなんて、現在の科学力で作れるわけないだろ」
「そんな技術があったら、俺たち今ごろ大金持ちだ」
まったく、おっしゃる通りです。

友人Bがキッチンで、「あなた、私がロボットだと疑ってるのね? 今から手首を軽く切ってみるから、血が出れば人間だって信用するでしょ?」
主人公「そんなことしなくていいから。私がおかしかったんだと思う」
友人B「いいからいいから。よく見ててね・・・」
包丁を取り出すB・・・

後日、友人Cは主人公を見かけて、声をかける。
だが主人公は家事が忙しくて遊びに行けない、すっかり「良妻」になっていた・・・
本物の主人公は包丁でズブリとやられちまったか?
次は友人Cの番なのか?
「ローズマリー」ではハッキリ答えを出しましたが、今回はぼやかしたままだー
もし本当にロボットと入れ替えてるのなら、地球の科学力では無理な気もしますが・・・


アイラ・レヴィンの作品(小説)ネタバレ
「ローズマリーの赤ちゃん」
https://puripuriouch.at.webry.info/201707/article_3.html
「ローズマリーの息子」
https://puripuriouch.at.webry.info/201404/article_6.html
「死の接吻」
http://puripuriouch.at.webry.info/201307/article_10.html

アイラ・レヴィン原作の映画ネタバレ
「ローズマリーの赤ちゃん」
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_7.html
「ブラジルから来た少年」
http://puripuriouch.at.webry.info/201209/article_36.html


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この記事へのコメント

太郎
2020年10月23日 16:08
レヴィンは「死の接吻」は凄いなーと思ったのですけれどね。出世の為の女殺してのは「マリー・ロジェ」以来の伝統なのかな?て、ぐいぐいくる話でした。
んで、よく解らんて点では「ネジの回転」みたいだけど、あっちは「幽霊」だからこそ、その「妄想か現実か?はたまた狂気なのか?」が鋭く突き刺さる訳で、
アンドロイド?みたいに実体化ブリブリでは、正体暴かずに終わるのはムリあり過ぎる気がしますね。開き直って、ジョン・ウィンダムの「光る眼」みたくSFに徹してしまえば良かったのに(笑)
これ考えると、「死んだ亭主が怪物になって追ってくる!」というアイディア一つで、シャドウファイア上下巻を読ませた
クーンツは、文学性はともかくエンタメ作者としては大したもゆですね。
あうち
2020年10月23日 18:19
「死の接吻」は3部それぞれが趣向がちがってるのが良かったですね。
「ネジの回転」はまだ読んでないや・・・

クーンツの読書ガイドはなかなか良いもので、いまだに頼りにしてます。

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