【ネタバレ】「翼竜の世界ペルシダー(危機のペルシダー)」 E.R.バローズ

PELLUCIDAR (1915)
Edgar Rice Burroughs


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「地底世界」続編を押し入れから発掘!

「あの名作の続編」4冊一気読み第2弾!
久々のエドガー・ライス・バローズ、読み直すのは中学生の時以来、「地底世界ペルシダー」続編、創元社の邦題は「翼竜の世界ペルシダー」、ハヤカワの邦題は「危機のペルシダー」
ここはやはり武部画伯イラストの創元社版を押したい。
バローズですからもちろんセクシャルなシーンはないのですが、この「おっぱいぷるん」なイラストのせいで、中学の時に「あんたはなんちゅー本を買ってくるだ!」と親に怒られた思い出。(エロ小説だと思ってたようだ)
内容的には毎度同じような捕まったり逃げたり、なのですがバローズはやっぱりスゴイ!
「火星のプリンセス」では、この世で死亡して異世界転生、チート能力で俺ツエーで無双する、という「なろう小説」のパターンを100年以上も前に先取りしていたバローズ、今回は「原始的な世界に現代文明の知恵や利器をもちこんで、俺ツエーで無双する」という、やはり「なろう小説」のもうひとつの人気パターンを開拓していた!

前作のラストでは、いったん地上に戻ってきた主人公デヴィッド・イネスが、ライフルやら火薬やら、いろんなハウツー本やらを人類初のドリルメカ「鉄モグラ」に詰めこんで、再びペルシダーへゴー!
今回の物語の出だしは、こんな感じ。
前作を出版したバローズのもとに、こんな手紙が届いた。
『地底世界ペルシダー』を拝読しましたが、こんなヒドイ本を売って儲けようなんて人がいるとは驚きですなwww」と、火の玉ストレート。
だが手紙の趣旨は作者をディスることではなかった。
「サハラ砂漠のホテルに泊まってたら、砂漠からカタカタ電信機の音がするんですわ。掘ってみたら砂の下から電信機が! それで、あなたの書いた本を思い出しました。すぐに来てくだせえ」
「すぐ行でえ!」と返事したバローズ、超特急で現場に到着。
例の電信機を見せてもらい、モールス信号で「モシモシ、ワタシ、バローズ」と通信を送ると、向こうからは「モシモシ、ワタシ、イネス」と返事が来た!
おお、イネス! 無事に地底世界に到着したか、で、あれからどうなったの?
モールス信号で語ってもらった前回の続き!(送信する方も受信する方もメッチャ大変そう)

再び地底世界の地表に現れたイネスだが、ここがどこなのかサッパリわからん。
実は彼が築いた帝国は、不在中に仲間割れですっかり崩壊してしまい、愛する妻「美貌のダイアン」「狡猾な男フージャ」にさらわれてしまった!(このパターンばっかり)
それにしてもイネスは一応イエール大学卒業の学歴なのに、石器時代レベルの原始人フージャに何度も出し抜かれてしまう・・・
(体力で負けるなら仕方ないけど)知能でこんなに下回ってしまうとは現代人として情けない・・・

今回の要点だけサクッとまとめると、
1、ペルシダーの「月」の存在。
どういう原理で浮いてるのか謎だが、小さい月がある場所の上空に浮いて、自転している。
月の下になってる地域は「永遠の影の国」と呼ばれ、植物があまり育たない。
2、たまたま野生の狼犬の命を助けてやり、友達になる。後にこの犬がメスを連れてきて、オスメスつがいでイネスの番犬に。
3、頭部が牛のような獣人部族が登場。彼らはいい人たちでイネスの味方になる。
4、クライマックスに登場する大砲を装備した帆船の大艦隊。イネスが地上から持ってきた資料だけをたよりに、技師のアブナーがゼロから船・鉄・火薬を手作りしたのだ・・・
いやー「なろう小説」に負けず劣らずのご都合主義ですな笑(でもアブナー「鉄モグラ」を発明するほどの天才だから)

こうして間一髪、危ないところを艦隊に救われたイネス
宿敵フージャはどうなったのか描写がないけど、たぶん艦隊戦で死んだのでしょう。
無事に救出したダイアンとも結ばれ、イネスペルシダー帝国皇帝の地位に復帰。
大砲を増産、知能ある爬虫類マハール族の都市を攻略、領土を拡大するのだった。
これからどんどんペルシダーを文明化していくでー、というところで物語は幕を閉じる。
イネスの冒険記はいったん終了、次回からは主人公チェンジ。
第4作では、ついにターザンが地底世界へ!


E・R・バローズの作品(小説)ネタバレ
「野獣王ターザン」
http://puripuriouch.at.webry.info/201611/article_13.html
「地底の世界ペルシダー」
http://puripuriouch.at.webry.info/201412/article_6.html
「火星のプリンセス」
https://puripuriouch.at.webry.info/201710/article_10.html


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この記事へのコメント

太郎
2020年12月06日 00:11
うひやー懐かしい!
今回の続編シリーズは面白い企画ですね。
そして、この本は私が小遣いで買った最初の文庫なのです。奇しくも、続編だから買った。というのは偕成社で少年向けペルシダー翻訳していて、その挿絵も
武部画伯のイラストだったのです。それで文庫の第一作を飛ばして買ったのでさね。つまり、あうち様の企画と同じ動機で初めて買った文庫本!!
シリーズで一番に記憶に残るのはターザンが南極の穴から救出へ向う4作目にですが、全部読みました。
面白いのは創元ではコナンのイラストを担当していた柳画伯(少年雑誌のグラビアをよく担当していた)が、早川版のペルシダーを担当していて(他にもメリットの「蜃気楼の戦士」とか)逆に早川のコナンは武部氏でした。なんか張り合うように二人はバローズとハワードのイラストしてましたね。
フラゼッタは中学まで知らなかった(笑)
この二人と、ウルフガイやゾンビーハンターの生頼範義画伯が、70年代のさし絵やカバー画で強烈な印象を残した画家たちでした。
あとゼラズニイの「地獄のハイウェイ」を担当した岩渕画伯の描いた、核戦争後の荒野を征く装甲車のデザインが格好良かった!!
この頃の早川の白背のイラストはマンガ家から、イラストレーターまで多士済々でしたね。現代のラノベの挿絵付文庫本に影響を残した気がするです。
しかし…肝心の続編のストーリーが全く思い出せない(笑)
たしかターザンの前に「カリブの海賊」まで出てきていたような(笑)
できればペルシダーでゴードン・ピムのその後を書いて欲しいと思うたら、
ラヴ先生に出会ったのです(笑)テケリ・テケリリ……。
しかし日本人は戦前から、この種の恐竜や怪獣のいる熱帯(南)が好きですなぁ(笑)。怪獣映画を観てきたせいか、熱帯(南)は何故か懐かしい。
カルピスのマークもストロー咥える黒人さんでしたし(笑)
まぁ長じてカンボジアに金鉱を探しに行った時に(社長が債権者会議で発掘権を入手したせいで、ポル・ポト残党の残る密林に入る羽目になった)、
ペットに貰った大トカゲが、黒い絨毯みたくアリに集られて真っ黒に悶えているのを観て、熱帯幻想が一気に消えましたけれどね(笑)
でも、もっとビックリしたのはポル・ポト派のゲリラと交渉に赴いた時にホールドアップされたのですが、なんとRPGでホールドアップするのです。2メートルくらいで😂
いや、それ、お前も死ぬけど😂
教育とは大切ですなぁ(笑)
あうち
2020年12月06日 08:49
おはようございまーす。

偕成社のペルシダーというのは初耳なのでググってみたら、「地底恐竜テロドン」というやつですね!
うわーこれは見たことない!テロドンてなに笑
同じシリーズの「宇宙怪獣ゾーン」は図書館で借りました。懐かしいなあ。
そうそう武部さんと張り合ってる画家いますたよね。
でもなんかB級・・・
私もフラゼッタは中学の時に知って画集買いました。(まだあります)
バローズのストーリーは毎回同じで印象に残りませんよね笑
アイデアは感心するけど・・・

日本人のルーツのひとつは熱帯にあるような気がします。
それで愛着を覚えるのでは・・・
カンボジアのジャングル、地雷ふまなくて良かったですね笑
私は怖くて舗装された道から一歩も踏み出すことができませんでした。
RPGでホールドアップ笑えます、イヤ笑えない笑

太郎
2020年12月06日 14:26
宇宙怪獣ゾーン…懐かしい。
ヴァン・ヴォークト「宇宙船ビーグル号の航海」ですな。これも持ってました。
イクストール気持ち悪い。エイリアンの元ネタかな?
それと「物体X=影が行く」のジュニア版元「宇宙物体X」が、どとらも武部画伯の挿絵で持ってました。好きだったなぁ。これとジュニア版元の「ロストワールド」が少年期の本で記憶に強く残ってるのすかね。 
それに江戸川乱歩の「大金塊」とか。
つくづく三つ子のタマシイは百までも…で、50過ぎても己がガキなのが解ります(笑)死んだ女房は呆れてましたが(笑)
あうち
2020年12月06日 14:49
後に正式な「宇宙船ビーグル号」も読みましたが、子供向けを読んだ時のようなワクワクはなかった・・・

ジュニア版元「宇宙物体X」 それも初耳、めっちゃ貴重ですな!
江戸川乱歩の少年向けシリーズ、ポプラ社だっけ、あれも全部読みましたなー。
奥様もきっとわかってくれます。
太郎
2020年12月06日 23:11
お休み前の一言。
地底恐竜テロドンとは、あの翼竜進化知的生命体です。
マハール族だか何だかの名称てしたね元本では。
恐竜でなく翼竜なのだけど(笑)
あうち
2020年12月07日 08:45
おはようございまーす。

テロドンはマハールでしたか!
ところでマハールは翼竜ではないようです。(翼竜はジプタールというプテラノドンみたいのが)
「翼のあるワニ」みたいな感じらしいです。

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