【ネタバレ】 「ロセアンナ」 シューヴァル&ヴァールー

ROSEANNA (1965)
Maj Sjowall & Per Wahloo


刑事マルティン・ベック ロセアンナ (角川文庫) - マイ・シューヴァル, ペール・ヴァールー, 柳沢 由実子
刑事マルティン・ベック ロセアンナ (角川文庫) - マイ・シューヴァル, ペール・ヴァールー, 柳沢 由実子


スウェーデンの薄日の太陽にほえろ!

明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
今年はあの「グルーポンおせち事件」から10年だそうで、時の流れるのは早いですなー。

というわけで今年一発目のネタは北欧ミステリーの古典、「87分署」シリーズとともに「警察小説」というジャンルを開拓、日本のコンテンツにも多大な影響を与えた、スウェーデンの「刑事マルティン・ベック」シリーズの第1作「ロセアンナ」をお送りします。
前にも書いたと思うけど、以前に角川文庫から出ていたのは英語版から又訳したバージョンで、今回新たにスウェーデン語から直訳した「新訳版」でシリーズ全巻出るらしい。わーパフパフ
というのはけっこう前のニュースで、最新の状況を確認すると、あれ? 刊行が止まってない?
当ブログではシリーズ全10巻のうち、今回の「ロセアンナ」の他「笑う警官」「テロリスト」が取り上げ済みです。
あと「消防車」「煙」「サヴォイ」「バルコニー」が手元に確保済みですので、残りは「警官殺し」「唾棄すべき男」「密室」の3本か・・・ どうにか角川さんにがんばってもらって、コンプリートしたいと思います。

さて第1作となる今回は、主人公ベックの他、格闘の得意なコルベリ(ラストで大活躍!)、記憶力の良い人間コンピューターことメランダー、そして事件現場となったモーターラ県の刑事アールベリといった仲間が登場。
カッコいいヒーローは1人もいない、みんな普通のオッサンに近い刑事たちが執念とチームワークだけで、がんばって犯人を追いつめていく地味だが読み応えのあるストーリー。
モーターラ県の運河の「こう門」から発見された女性の絞め殺された死体。
「こう門」というのは、運河の高低差のあるところで船を上げ下げする「船のエレベーター」、なんとなくわかるよねー?
で、まず、この死体の身元がハッキリしない。
海外からの観光客も多い観光船が通るルートでもあり、そもそもスウェーデン人なのか外国人なのか、そこからしてワカランチン。
もう犯人以前の、出だしのところで行き詰ってしまう。

「こりゃ長期戦になるかもしれんねー」
事件もだいぶ忘れられたころ、ようやくアメリカの警察から入ってきた情報で、捜査は再び動き出す。
ロセアンナ・マッグロー、それが被害者の女性、旅行者。
この人は本が大好きで知能は高いのだが、たまに性欲がたまって男を拾ってきてはセフレにするという、当時としては革新的な女性像。
ウーマンリブとかが流行り始めたころの話です。
この女性に関して、いくら調べても捜査は進まない・・・ 船室内で殺されたらしいが、容疑者もまったく出てこない。
これ、本当に解決できるのか・・・
限られた容疑者の中から犯人を割り出せばいい「名探偵もの」とは、段ちがいの難易度の高さです。

ここでベックが思いついたアイデア、それはロセアンナと同じ観光船に乗り合わせた乗客の撮った写真や8ミリ・フィルムを片っ端から集めまくり、どこかに偶然ロセアンナが写ってないか、そしてロセアンナといっしょにいる人物が写ってないか・・・
この作戦が成功、ロセアンナと親密そうにしてる男が浮かび上がってきた!
船内のレストランのウェイトレスが、「この人知ってる、私の友達の彼氏」
ということで、ついに容疑者フォルケ・ベングドソンを割り出した!
だがこの男、刑事たちが24時間体制で尾行しても、ごく普通の生活しかしていない普通の人。
独り者で釣りが好きな青年・・・ だが過去にも1度、女性に暴力をふるっている。
実際にフォルケに面会したベックは、犯人はこの男に違いないと直感。
それにしても、どうやって巧妙なフォルケの仮面を剥ぎとるのか。

ベックは思いきって「美人婦警さんを囮にする作戦」を実行。
フォルケ好みの婦警さんが一般人に化けて、フォルケの職場に現れて誘惑する・・・
これが当たって、フォルケが婦警さんのアパートに現れた!
だがいろいろトラブって、現場に駆けつけるのが遅れるベックたち。
間一髪、フォルケが婦警の首を絞めてるところに間に合った!
逃走するフォルケを、コルベリが「軍隊で習った関節技」で締め上げ、タイーホ。

さて、フォルケの殺人の動機は・・・
彼はたまたま観光船のデッキでロセアンナと知り合い、「Hしましょう」と誘われたらしい。
「男を誘惑するなんて汚らわしい! ああいう女には罰を与えなければ!」
というわけでプッ殺して運河にポーイ。
今回の婦警さんも「俺を汚そうとして、邪悪な女だ!」ということでレイプではなく、殺害しようとしていた。
ま、キチガイですな・・・
だが婦警を使った囮捜査の手法は褒められたものでなく、決して公にはできないだろうとベックは考える。
それでも、俺たちはついに犯人逮捕にたどり着いた・・・

家族にブーブー言われながらも、コーヒーの飲みすぎで胃が気持ち悪くなりながらも、決して事件解決をあきらめないマルティン・ベックと仲間たち。
最後までやり遂げた充実感が伝わるラストです。
ふと思ったけど、「必殺仕事人」中村主水なんかもベックの影響を受けてるかもしれんね。


シューヴァル&ヴァールーの作品(小説)ネタバレ
「笑う警官」
https://puripuriouch.at.webry.info/201403/article_2.html
「テロリスト」
https://puripuriouch.at.webry.info/201505/article_12.html


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この記事へのコメント

ナッシュ
2021年01月03日 19:48
こんにちはナッシュです。

あけましておめでとうございます。

すみません、読んだ事は無いのですが、とりあえずご挨拶だけでも!と。

年末年始、久々に007等(DVD)見てました。ネバーセイ、ゴールデンアイ、暴走特急等、懐かしくみておりました。久々の暴走特急が懐かしかった、高知旅行に行った時に買ったんだよなぁ!と(笑)。

今年もよろしくお願い致します。
あうち
2021年01月03日 22:25
明けましておめでとうございます!
お久しぶりです・・・

暴走特急ってカールセーガンでしたっけ?
ごんぶと!

今年は更新ペースが落ちそうなんですが、よろしくお願いいたします・・・
太郎
2021年01月03日 23:33
明けましておめでとうございます。
う〜む、首都圏が緊急事態宣言せよと首都圏の全知事が政府に要求している事態で、おめでとうなど言って良いのか迷いますが(悩)
さて、このマルティン・ベックって、ウォルター・マッソー(TVドラマ「ロックフォード氏の事件メモ」の主役探偵)か誰かで、「マシンガン・パニック」ってハリウッド映画になってませんでした??
あうち様の記事を読むと、そうだなぁ…地味だけど今野敏の碓氷シリーズに似ておるような。或いは黒川博の班長シリーズとか、
適度に保身しながら、軽口を叩き、時には手を抜きながらも、着実に犯人を追う刑事ものみたいな。
碓氷は2冊しか読んでないけれど、定年まで出世せずに過ごそうな刑事で、
しかし他人に高圧的にならず、聞く耳を持つ刑事で。
それ故に、事件に対して部外者の専門家と共に、補佐的な調査さるのですが、それが他の専門家の持ち味を掘り出す事に成功して、最後は解決の道を作るという話です。
陸自の爆弾処理方専門家と爆破テロを追うとか、事件現場に残された神代文字の謎を言語学者と調査したり、テロリストに乗っ取られた秋葉原で、オタク青年や外国人スパイと組んだり…まあリアリティはともかく刑事と専門家たちが異色で楽しめる。
黒川氏は刑事ものは初期ですが、やはり地道な刑事たちの、東西文化対決や、
大阪vs京都とかの、故郷を愛するが故のぶつかりが面白い(笑)
その種のスーパー刑事でない刑事ドラマな感じすね。
スパイものと比べると、ル・カレとかフリーマントルだと、諜報ゆえの主役の
心の葛藤があって重くなるのですが、刑事警察は公安と違い、泳がして……でなく、フダを取って叩いてツギノカードをめくる捜査法ですから、地道でも騙し合いの暗さがないんですね。
そこを食い足りないと感じるか、好きと捉えるかで、スパイ好きと刑事好きに分かれる気がします。
あうち
2021年01月04日 09:05
明けましておめでとうございます!
東京やばいですねー。
こんな時に東京への通勤を再開したくないですなートホホ

おっしゃる通り、マシンガンパニック(笑う警官)のベックです!
日本のミステリーは江戸川乱歩とか古いのしか読んだことないですなー。
ま、機会があったら・・・
では、「星を追う子供」の方へ移動いたします。

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